あれはかれこれ30年前のことじゃった─── むかしむかしあるところに、既に小学生時分から晴海のコミケに参加して高河ゆん先生や橘皆無先生、みずき健先生、四位広猫先生、霜降月先生のご本を買い漁っていた生粋のオタク中学生の姉と、年の離れたミニ四駆大好きなんでも魔改造小僧な弟のどこにでもいる平凡な姉弟がおったそうな。 当時まだ小学校に上がったばかりの弟が、学校でみんながみてるからという理由であるアニメを見始めたのを切欠に、母がはまり、近くに暮らす祖父母もはまり、気付けば録画したものを家族で夕飯の後に見るという謎の習慣が出来たのである。最終的には父が一番はまっていた。 最初のうちは、7人から気付けば5人…