世の中には沢山の鬱漫画がある。 山野一の漫画『四丁目の夕日』は有名な鬱漫画であるが、人は何故気分が落ち込むのにわざわざ鬱漫画を読むのだろうか。 幸災楽禍(こうさいらくか)という四字熟語がある。 読んで字のごとく他人の不幸を喜ぶことである。要は「他人の不幸は蜜の味」という事である。 けれど、読むと確実に後悔する漫画もある。 私の中でトラウマになっている漫画が望月峯太郎の、『座敷女』(1993年から週刊ヤングマガジンにて連載・同年7月に単行本発行)である。 望月峯太郎と言えば、有名なのが映画化された『バタアシ金魚』『サメ肌男と桃尻女』『ドラゴン・ヘッド』であろう。 『座敷女』は、胃がキューっとなる…