ユミ(34歳)は今日もパチンコ屋の喫煙所にいた。 仕事は先月クビになり、貯金も底をついて、500円玉を握り潰して負けた腹いせに喫煙所にタバコを吸いに来た。 煙がモクモク立ち込める狭い部屋で、 灰皿は吸い殻で溢れてる。 そこに、脂ぎった髪の男(タケシ、45歳)が寄ってきた。 安っぽいスーツにヨレヨレのネクタイ、 口から酒臭い息を吐きながら 「ねえ、火貸してよ」と絡んできた。 ユミは面倒くさそうにライターを渡すと、 「お礼に一杯どう?」とニヤつくタケシ。 ユミは「まぁいいか」と特に深く考えず、ホイホイ付いてった。 そのまま駅前の薄汚れた居酒屋に連れ込まれる。 タケシは元パチンコ店長だとか何とか自慢…