こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)について多少突っ込んだ内容紹介と解説をしたいと思います。 あらすじ 昭和二十九年、二月。 劇の脚本を書くため日光榎木津ホテルに滞在している最中、メイドから殺人の記憶を打ち明けられて懊悩する作家・久住加壽夫。 失踪した勤め先の主人を捜して欲しいと薔薇十字探偵社に依頼した薬剤師・御厨富美。 二十年前に消えた三つの死体の行方を追うこととなった刑事・木場修太郎。 発掘された古文書の鑑定と整理のため日光に滞在している学僧・築山公宣。 大叔父の遺品整理のために空き家となった診療所に訪れた病理学者・緑川佳乃。 二十年前の事故と遺体消失…