主に段差のない床面構造を持つ路線バスの事を指す。
交通バリアフリー法が施行されてから急速に普及した。
体の不自由な人や高齢者に優しい床面構造だが、構造上値が張る、従来の車より収容力が落ちる、
山道を抱える路線などは路面の特性上導入できないなど、いまだに問題は多い。
ワンステップバス同様、中扉にスロープ板を装着し、車椅子の乗車も可能。
車内すべてがフラットなタイプと中扉以降の床に段差がある2タイプ存在する。
前者はノンステップバスの理想系だが、収容能力が極端に劣り、専用部品もかなり多いため
納入している事業者は公営と大手の一部に限られる。
また、スペースの都合上、基本的にATが採用される。
いすゞのエルガTypeBや日産ディーゼルUA Fタイプなどがこのタイプ。
フルフラットノンステなんて言われることもある。
現在、このタイプは製造されていない。
後者は、中扉以降に従来の2ステップバスの部品を使用してバリアフリー・価格・収容力などの面で
バランスを持たせている。
現在、各地で納入されているのはこのタイプである。
お手軽ノンステなんて言われることがある。
どこのバスに乗っても気兼ねなく乗れるよう国土交通省主導の元、ノンステップバスの各メーカ標準化
が行われている。
青と白の「国土交通省認定 標準ノンステップバス」のシールが付いている車は該当する。
認定車を納入すると優遇が受けられるが、自社の仕様に合わないなどの理由で、非認定仕様で
納入されるケースも多数あるなど問題はまだ多い。