幼いころ、いとこの家に泊まるたび、 目覚めたときのいとこの、少しポカーンとした なぜここにいるの?そう言いたげな目線に 私はいつも、戸惑った。 目が覚めたら、そらもそんな目で私を見るんじゃないか ママは?っと、泣くんじゃないか そんな心配をよそに、そらは機嫌よく目覚めた。 公園へ行った。 滑り台をした、何度も何度も。 公園のすぐ横の高架を電車が通る。 滑り台の上で、そのたびに大歓びした。 うちのそばは、高架から地上の線路になる少し手前なので 高架が低い。 その下をくぐるときに電車が通ると ものすごい爆音! こわ~い~っと、抱っこしてくぐり抜ける。 踏切のそばで、また電車を眺めた。 ここは、金網…