dx.doi.org イリノテカン塩酸塩水和物(CPT-11)は、様々な悪性腫瘍の治療に広く使用されている。半夏瀉心湯は、CPT-11に伴う下痢の予防と管理に効果があると報告されている。しかしCPT-11により化学療法の忍容性に対する半夏瀉心湯の効果は、完全には検討されていない。本研究では診断群分類(DPC)データベースを用いて、初回入院時に半夏瀉心湯の有無にかかわらずCPT-11を受けた患者を後ろ向きに特定した。半夏瀉心湯投与群(N=7,092)は、非投与群(N=82,019)と比較しCPT-11をより頻繁かつ大量に投与された。傾向スコアを用いた逆重み付け法によると、CPT-11投与の発生率…