spaghetti western 1960年代半ばから1970年代前半に作られたイタリア制作の西部劇。ドンパチ・アクションが中心でわかりやすさが特徴のアクション映画。大半のものはユーゴスラビア(当時)やスペインで撮影された。 セルジオ・レオーネ、セルジオ・コルブッチなどの監督を輩出。音楽ではエンニオ・モリコーネなどが有名になった。アメリカ合衆国ではテレビ俳優に過ぎなかった当時のクリント・イーストウッドもこの世界で名をなし、スターの仲間入りをした。
「マカロニ」の名付け親は淀川長治。英語ではイタリアで製作された西部劇を『スパゲッティ・ウェスタン』と呼んでいたが、それを日本に輸入するとき、マカロニ・ウェスタンとして紹介した。
ワインのコルクは静かに抜くべし!! バド・スペンサーが好きだ。 バド・スペンサーは2016年に亡くなってしまったのだけど、テンス・ヒルとのギャグコンビで出ていたコメディータッチなものが好きで、とくにやたら埃っぽいマカロニ・ウェスタンが好き。 バド・スペンサーは食べるシーンが多い、テレンス・ヒルとのレストランシーンではワインガブ飲みが清々しく、食べたいものを自分たちの食べ方で食べているのが好ましい。 風来坊/花と夕陽とライフルと… [DVD] 発売日: 2004/06/04 メディア: DVD 風来坊II/ザ・アウトロー [DVD] 発売日: 2004/06/04 メディア: DVD こちらの食…
粗い粒子の映像が醸し出す得体の知れない恐怖感が、どこまでも続くオーストラリアのザラついたアスファルトの路面を疾走する。近未来バイオレンスの頂点にして不滅の傑作(評価 85点) 映像の幻影がもたらす薄汚れたリアルなバイオレンスが炸裂する。映像の持つパワーを思い知らされた負け犬的トラウマ級の衝撃作。 「マッドマックス」は“暴力のルネッサンス”である。こんなイカしたキャッチフレーズをつけるセンスを負け犬が持ちあわせているわけはない。このコピーをメディアで発言したのは、誰あろう、映画解説者の荻昌弘氏。「マッドマックス」が、同氏が解説を務める「月曜ロードショー」でオンエアされた時のことだった。 TVで「…
意外や意外な、菅笠スタイルの紋次郎? <山中でイノシシに襲われ、重症を負った紋次郎を助けたのは、越堀の貸元、仁五郎とその娘のお絹だった。敵対する竹蔵一家との勢力争いに陥落寸前の越堀一家は紋次郎に、傷の養生も兼ねて逗留を勧めるが、紋次郎はこれを辞退する。直後、紋次郎が深手を負っていることを知った竹蔵一家がその後を追う。その頃、お絹と恋仲にあった三下の勘助が旅から戻り、紋次郎の窮状を知り、ある提案を持ちかけるのだが・・> 紋次郎のスタイルといえば誰もが知っている。マカロニ・ウェスタンのソンブレロを思わせるバカデカイ三度笠に、ゴワゴワの道中合羽。シリーズを通して頑なにそのスタイルに、こだわり続けた紋…
映画「夕陽の用心棒」をテレビで観たので、レビューします! 【夕陽の用心棒 - Wikipedia】 夕陽の用心棒 Una pistola per Ringo/A Pistol for Ringo 監督 ドゥッチョ・テッサリ 脚本 ドゥッチョ・テッサリアルフォンソ・バルカサル 製作 ルチアーノ・エルコリアルベルト・プグリーゼ 出演者 ジュリアーノ・ジェンマ(“モンゴメリー・ウッド”名義) 音楽 エンニオ・モリコーネ 撮影 フランシスコ・マリン 公開 1965年5月12日 劇場未公開 上映時間 94分 製作国 イタリア 言語 イタリア語 興行収入 Pts17,379,404[1] 【映画「夕陽の用…
WBC20231次ラウンド プール C 🇺🇸 アメリカ代表 🇲🇽 メキシコ代表 🇨🇦 カナダ代表 🇨🇴 コロンビア代表 🇬🇧 イギリス代表 前大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、今回からは出場が20ヶ国となり、1次ラウンドは5ヶ国で戦うことになった。1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれのプールは東京、台中、フェニックス、マイアミが会場となっている。プールCはアメリカ・フェニックスで開催される。侍ジャパンとは決勝ラウンドで対戦する可能性があるチームとなる。 今回はアミーゴ!マカロニ・ウェスタンの舞台によく使われる、メキシコ! ⬇…
良いお天気の穏やかな週末でした。気持ち良かった。日比谷公園では梅の花が開き始めました。 この週末は、先週亡くなったバカラックのCDをかけながら来月半ばに迫った引っ越しの準備で大忙しでした。いつまでも寝ている訳にも行きません。 今の家は長年整理しないまま、モノがあふれているんです。自分では物欲はないと思っているのですが、食欲と知識欲は卑しい程あるらしい。 新しい家は今より若干狭いマンションなので、2000枚くらいあるCDも、500枚くらいありそうなDVDも、数が判らないくらいある本も整理して、不要なものは捨ててしまわなければどうにもならない。欠かさず購読している雑誌’’ミュージックマガジン’’も…
あらすじ 多くの映画やテレビ作品で音楽を手掛け、2020年に逝去したエンニオ・モリコーネ氏。クエンティン・タランティーノ監督やクリント・イーストウッドらが彼に賛辞を贈る一方、自身は映画音楽の芸術的価値が低かった当時の苦しい胸のうちを明かす。『荒野の用心棒』での成功、『アンタッチャブル』で3度目のアカデミー賞ノミネートとなるも受賞を逃し、落ち込む様子なども描かれる。 解説: 『荒野の用心棒』『アンタッチャブル』など多数の映画音楽を手掛けてきたエンニオ・モリコーネ氏が、自らの半生を回想するドキュメンタリー。かつては芸術的地位が低かった映画音楽に携わり、何度もやめようと思いながら続けてきた日々を振り…
エンニオ・モリコーネの作品集ボックスセットを聴いていると混乱する。『ニューシネマパラダイス』のようなロマン派クラシックの音楽と、『荒野の用心棒』のようなマカロニ・ウェスタンの音楽と、特殊奏法を実験する現代音楽とが、時系列上でごっちゃになって提示される。全然違う音楽世界を、どうやって行き来しているんだろう?とずっと思っていた。 その疑問が少し解けたドキュメンタリー映画。 人から求められるものと、自分のやりたいことを、どちらも譲らず共存させていった作曲家だと感じた。アカデミアの世界から色眼鏡で見られても世俗的な音楽をやることを恐れず、大衆から批判されても聴きづらい現代音楽を映画に持ち込む。確かに、…
この映画、イタリア、中華人民共和国、イギリス合作によった1987年公開の清朝最後の皇帝で後に満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた作品です。溥儀の自伝『わが半生』を原作に、ベルナルド・ベルトルッチが監督、脚本を担当し、メインキャストである溥儀の青年時以降の役は、香港生まれの中国系アメリカ人俳優のジョン・ローンが演じました。 目次 1.違和感 2.歴史大作時代 3.大成功 4.創作動機 5.歴史大作なの? 6.その溥儀とは? ・宦官との同性愛 ・二人の夫人とは同衾せず ・生きるために? 7.坂本龍一について 8.まとめ 1.違和感 以前は何も疑問にも思わなかったことが、ある時から気にかかっ…
【日時】2023.1.17.18:00~ 【上映館】kino横浜みなとみらい 【作品】2021年/イタリア 157分/原題「Ennio」 【配給】ギャガ 【ABOUT THE MOVIE】 忘れない――マエストロが遺した永遠のメロディ2020年に逝去した映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネ。唯一無二の旋律であらゆる映画に愛と命を吹き込んだ天才音楽家の真実の姿とは? 2020年7月、世界は類稀なる存在を失った。エンニオ・モリコーネ、享年91歳。500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、アカデミー賞®には6度ノミネートされ『ヘイトフル・エイト』で受賞し、全功績を称える名誉賞にも輝いた。 そんな伝説…
この映画『リオ・ブラボー(Rio Bravo)』は、ハワード・ホークス監督、ジョン・ウェイン主演、ディーン・マーティンが共演した、1959年の西部劇映画です。 目次 1.紹介 1)ザ・ウエスタン 2)制作 2. ストーリー 1)プロローグ 2)パット・ウィーラー 3)チャンス側の人々 4)ウィーラーの死 5)フェザーズの想い 6)ネイサンの企み 7)デュードの危機 8)決着の時 9)エピローグ 3.四方山話 1)挿入歌 2)「皆殺しの歌」 3)西部劇のゆくえ 4)バックル 5)ディーン・マーティン 6)リッキー・ネルソン 4.まとめ 1.紹介 1)ザ・ウエスタン 男臭さ、チームワーク、見事なガ…
この映画『真昼の用心棒(Massacre Time)』は、ホラーやスプラッター映画を中心のルチオ・フルチが手がけた数少ない西部劇映画の一つとして知られた、1966年のマカロニ・ウェスタンです。 目次 1.紹介 2.ストーリー 1)プロローグ 2)故郷の村 3)手紙の主のもとへ 4)明かされた真実 5)復讐の最後 6)エピローグ 3.四方山話 1)主題歌 2)ルチオ・フルチ監督 3)フランコ・ネロ 4)ジョージ・ヒルトン 5)ニーノ・カステルヌオーヴォ 4.まとめ 1.紹介 フェルナンド・ディ・レオの脚本をイタリアン・ホラー界の帝王ルチオ・フルチが監督したイタリのア西部劇で、音楽はラロ・ゴリが担…
一条真也です。東京に来ています。17日の夜、ブログ「全互連新年行事」で紹介したイベントが終わった後、二次会は参加ませんでした。まだ感染が怖いからです。その代わり、亀戸から日比谷に移動し、TOHOシネマズシャンテでドキュメンタリー映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を観ました。ネットで非常に高評価のドキュメンタリー映画です。153分と非常に長くて疲れましたが、知らないことが多々あり、映画史の勉強になりました。 ヤフー映画の「解説」には、こう書かれています。「『荒野の用心棒』『アンタッチャブル』など多数の映画音楽を手掛けてきたエンニオ・モリコーネ氏が、自らの半生を回想するドキュメンタリー。かつて…
この映画『真昼の死闘(Two Mules for Sister Sara)』は、1970年制作のアメリカ合衆国の西部劇映画です。 クリント・イーストウッドが主演したハリウッド映画ですが、フランス占領下のメキシコを舞台としており、西部劇というよりはマカロニ・ウェスタンの色合いを感じさせる作品です。 特に冒頭の立ち上がりなんぞは、エンニオ・モリコーネの音楽も相まってまんまマカロニ・ウエスタンです。 監督のドン・シーゲルとはこの後、『ダーティハリー』でもコンビを組み、師弟関係ともいえる間柄となります。 目次 1.ストーリー 1)プロローグ 2)尼僧サラ 3)列車襲撃 4)化けの皮 5)戦闘開始 6)…
1963年公開、名匠セルジオ・レオーネとクリント・イーストウッドの出世作となりました。いわゆる黒澤明監督作品「用心棒」の非公式リメイクとソフトないい方もしていますが、要はほとんどパクリです。 とはいえ、注目はクリント・イーストウッドで、そのカッコ良さは、長身、ゲジ眉、タレ目、くわえタバコという渋い顔ひとつで勝負できてるのはすごいことです。おまけに唯一の弱点である鼻の下のホクロが髭で隠れていて完璧でした。 1961年に黒澤明監督が「用心棒」を発表してから3年後の1964年に公開されたのが、この「荒野の用心棒」です。これがヒットもせずに、適当に興行を終えて、ただ消えていけば全く問題にはならなかった…
1965年のイタリア制作の西部劇で、監督はセルジオ・レオーネ、主演はクリント・イーストウッド他リー・ヴァン・クリーフが共演みたいに出演しています。日本とアメリカでは1967年に公開され、マカロニ・ウェスタン「ドル箱三部作」の第2作目に当たります。 レオーネが、『荒野の用心棒』のイタリアでの大ヒットで実力を認められ、前作を大幅に上回る予算を与えられて製作した作品であって、本作品でレオーネは独自の演出スタイルを確立、名実共にマカロニ・ウェスタンの巨匠と目されるようになりました。 このマカロニ・ウェスタンと呼ばれる西部劇は、1960年代から1970年代前半に作られたイタリア製西部劇を表す和製英語で、…
この映画、原題がイタリア語で「 Il buono, il brutto, il cattivo」、英語で「The Good, the Bad and the Ugly」で、意味は「善玉、悪玉、無頼漢、となります。 1966年のマカロニ・ウェスタンで、監督はセルジオ・レオーネ、クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラックがそれぞれ原題の善玉、悪玉、無頼漢を演じています。この映画は『荒野の用心棒』(1964年)と『夕陽のガンマン』(1965年)に続く「ドル箱三部作」の第3作目であるとされています。 クリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフはこのシリーズではお馴染み…
1968年にアメリカで制作された西部劇映画です。主演のクリント・イーストウッドがイタリアに渡り、マカロニ・ウェスタンで世界的スターになった後のハリウッド凱旋作品となっています。監督はテッド・ポストで、後に『ダーティハリー2』でコンビを組んでいます。 クリント・イーストウッドのマカロニ・ウェスタン以前といえば『ローハイド』(1959年~1965年、米CBS)、テッド・ポスト監督を検索すれば、アメリカのTVドラマ『コンバット』『刑事コロンボ』などに関係したみたいでシニア世代には誠に懐かしい題名が出てきます。 時代も時代ですが、”真面目に正しい”ドラマを作っていたころで、この映画も単なる復讐劇に終わ…
この映画『シノーラ(Joe Kidd)』は、監督ジョン・スタージェス、主演クリント・イーストウッド、共演ロバート・デュヴァルなどによる、1972年に製作されたアメリカの西部劇映画です。 目次 1.紹介 2.ストーリー 1)プロローグ 2)大地主とその使用人 3)追撃開始 4)キッドの解雇 5)対決の場へ 6)エピローグ 3.四方山話 1)副題 2)ご縁? 3)戦いの場 4)イーストウッド像 4.まとめ 1.紹介 ウェスタンの巨匠ジョン・スタージェス監督と前作『ダーティハリー』(1971年)で映画ファンの心を捉え一気にトップスターとなったクリント・イーストウッドがタッグを組んだ作品です。 悪党を…