原義;macro 和訳:巨視的
コンピュータ関連の作業において、複数の機能や意味をまとめて扱えるようにしたもの。
マクロの歴史は古い。当初、アセンブリ言語の使いにくさを補うために使われ始めた。マクロ機能は、アセンブラのプリプロセッサであるマクロプロセッサによって提供される。ユーザーはマクロ機能を使って任意の名前に実行文としての機能や数を割り当てることが出来た。
マクロを使うと、無味乾燥な数字の代わりに意味のある名前を使うことが出来る。また、何度も繰り返し出てくる決まりきった命令の列に名前をつけて簡単に使うことが出来る。
マクロ定義された命令列は、プログラミング時の使い勝手としてはサブルーチンと同じであるが、引数の評価回数などに気をつけないといけない。実行時には呼び出しオーバーヘッドがないかわりにコードサイズが増えがちである。
C言語のプリプロセッサ(cpp)のように文字列置換によるものもあれば、Lispのマクロのように構文木を操作し自分で構文を定義できるものまである。
マクロによる命令列のまとめ機能から転じて自動実行機能のこと。
ある種のアプリケーションは、自動実行機能をマクロと呼んでいる。よく使う機能や、毎回同じ手順を行う場合、あらかじめマクロに登録しておけば、次回からはそのマクロを実行するだけでソフトが自動的に全ての手順を実行してくれるため、いちいち自分で操作する手間を省くことができる。