ロシアのウクライナ侵攻当初のマリウポリを扱ったドキュメンタリー。病院や民家がロシア軍に空爆される様子が描かれる。ロシアはこれらの行為を「フェイク」とか「情報テロ」という表現で非難をかわしているが、この映像を見終えてもそう考えられる人はそう多くないだろう。 瀕死の重傷を負った妊婦や子どもの姿が何度も出てくるので、思わず目を覆ってしまいたくなる一方、これはしっかり見ておかなければならないという使命感も抱きながら見ていた。そんな場面を取材するクルーに対して、現地の人々は時に厳しい言葉を投げかけるが、それも演技カバーできるようなものではない。撮影クルーが一箇所に留まらないようにしていたのは、特定の市民…