年末の仕事で新幹線を利用する機会が多くなりました。自由席に座ることが多いので、ときどき車掌による検札があります。指定席では、改札を通った情報が車掌の端末に共有されるため、改めて確認をする必要がないのだそうです。ところで、『銀河鉄道の夜』でジョバンニが切符の提示を求められ、どぎまぎする場面があります。上着のポケットを探ると、四つ折りの葉書ほどの大きさの、緑色の紙片が出てきます。それは次のように描かれています。それはいちめん黒い唐草のような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したもので、だまって見ていると何だかその中へ吸い込まれてしまうような気がするのでした。この切符の描写には、いわれがあります…