菅田将暉主演の「あゝ、荒野」でヤン・イクチュンのことを知った。以来、気になる俳優の一人になっていた。「息もできない」は、彼が脚本、監督、主演をやり、高く評価された作品。暴力シーンが多いということで、なかなか観るのに元気が必要で、やっと鑑賞。 サンフン(ヤン・イクチュン)は、DVの父親のせいで母親と妹を亡くし、刑期を終えて出所した父を恨み続けていた。暴力でしか自分を表現できないサンフンは、その暴力で借金取りを生業とするチンピラだ。 ヨニ(キム・コッピ)は、ベトナム戦争帰りで精神に異常を来している父親と、ならず者の弟、ヨンジェ(イ・ファン)を抱えた女子高生。顔を見れば金を無心する弟と、死んだ母親を…