Amzonより 新年最初にご紹介する本書は、1943年に刊行されたレイモンド・チャンドラーの《私立探偵マーロウ・シリーズ》の第四作です。チャンドラー自身、この作品は構想から完成までに四年を要した労作と語っています。 物語は、私立探偵フィリップ・マーロウが、香水会社の社長から奇妙な依頼を受けるところから始まります。社長の妻が突然、離婚と再婚を告げる電報を残して姿を消したため、その行方と安否を調べてほしいというのです。マーロウはまず、妻の浮気相手がいるベイ・シティーを訪ねることから捜査を開始します。 「私立探偵が一人、おれはそれしきのものに煩わされたりはしないよ」と彼(=妻の浮気相手)は言った。「…