三大寺院のふたつめはワット・ポー。 ここには体長46メートル、高さ15メートルの寝釈迦仏がある。 見てください! この大きさ! 寝釈迦仏(涅槃仏)、つまり〝死んでいくお釈迦様〟を表した仏様だ。 肘をついて優雅に横たわっている。そのお顔は── のんきに微笑んでいる。 「俺、死ぬのか~。まあ、仕方ないよね、世の中に永遠のものなんてないのだから。五蘊皆空、色即是空、空即是色……」 どこか諦めのようなものがあり、死を素直に穏やかに受け入れている。 それはアユタヤの寝釈迦仏もそうだった。 何という穏やかな微笑み。 これと対照的なのが、イエス・キリストの死だ。 十字架にかけられ槍で突かれて死ぬ。悲嘆に暮れ…