こんにちは。きのひです。 「よって件のごとし」 宮部 みゆき 著 を読みました。 2022年7月27日 初版発行 江戸は神田三島町(かんだみしまちょう)にある袋物屋の三島屋(みしまや)は、黒白(こくびゃく)の間という客間に人を招きいっぷう変わった百物語をしています。 語り手が一人に、聞き手も一人。語られる話は一つだけ。 今日の語り手は栗の皮といい勝負なほどにこっくりと日焼けしています。 そのせいで肌は痛んで目元や口元に縮緬皺(ちりめんじわ)がいっぱいだ。 外見から歳の見当をつけにくい語り手だが顔が明るいし、挨拶の声音も元気です。 今はぱっちりした目を瞠(みは)って黒白の間のなかを珍しそうに見回…