日本の東北地方は岩手県―旧田老町域にあたる宮古市田老*1の海辺の一角にある三つの岩の総称。
太平洋に連なる田老湾の北端―陸中海岸国立公園のうちの浅瀬にあり、最も大きな『男岩』、太鼓の形をした『太鼓岩』、そして『女岩』という三つの自然岩からなる。
遅くとも江戸の時代には既に景勝として名高かったという三王岩は、白亜紀と呼ばれる遥かなる古の時代から波と風により作られてきた岩で、平成4年(西暦1992年)の9月4日をもって県の天然記念物に列せられている。
特に夜明けの時間の雲海のごとき霧のうちに浮かぶその姿*2は、まさに観る者を神秘の世界にいざなうことだろう。
*1:岩手県宮古市田老字青砂里。
*2:写真 - 夏の夜明けの三王岩 - 世界採集写真館より。