正徳3年2月13日。近頃、納屋橋近所へ馬が逃げ出しやって来た。その後、馬子が馬を追ってきた。4つになる子を抱えてやって来た婆をはね倒し、子の頭を蹴り割って殺してしまった。婆も片方の肘を折ったと云々。近頃、上畠の橋で油屋助九郎召仕が車を牽いてると、車が跳ねて股をひかれ、骨が砕けてしまった。いまだ死なずと云々。近頃、中障子で小笠原半平の馬に馬口労弥五兵衛の弟が乗っていたが、卒中だったのか落ちて死んでしまった。馬も少し踏んだと云々。この日、伏見町下小野寺弁右衛門構の堀に江戸への荷物のような筒2つが捨て置かれていた。いつ置かれたかわからないが、夕暮れ前に見つけ出した。夜更けに御目付浅野弥一右衛門などが…