東証グロース市場に昨年10月に上場したばかりのオルツが民事再生法を申請した。不正会計をしていたことが明るみになっていて、売上の9割は架空だったという。 なぜこうした不正が行われたのか。 むろん、不正が見抜けなかった体制にも問題がある。だが徹底的に工作されると、時間とコストの制約によって見つけるのも困難になる。 このオルツという企業は上場することそのものが目的だったのではないか。そしてそれに薄々気付いていたにもかかわらずベンチャーキャピタルや主幹事の証券会社もそれに乗っかった。 監査法人は当初大手だったらしく、その監査法人は循環取引を指摘していたという。だがその後監査契約を打ち切っている。オルツ…