事業計画の広範囲の物。単年度経営計画と中期経営計画(一般的に5年程度)に分かれる。
会社経営という視点から、資金繰りといった日々の事象から、資本政策や価格決定、事業多角化、人員調整、システムなども含めたトータルなもの。一般的に、経営計画は、経営陣によるビジョン・戦略・経営目標設定の後、各部門がその方針を受け部門計画を策定し、経営管理部門が進捗管理を行い進められます。
今回は、早稲田アカデミーの中期経営計画について記載します。 早稲田アカデミーが、5/25に2027年3月期から2029年3月期の3ヵ年を対象とした中期経営計画を発表しました。 前回は、2024年3月期から2026年3月期だったので、今年3月で計画期間が完了したことになります。 (前回の中期経営計画) https://www.waseda-ac.co.jp/corp/ir/policy/assets/pdf/business-plan/business-plan_notice_2024-2026.pdf?20230519 前回計画の主要な取り組みでは、以下3つが大きな柱でした。 ・標準校舎(中高…
ゼリア新薬が2026年3月期決算説明会において、2026年度からスタートする新たな3カ年の中期経営計画(第12次中期経営計画)を発表しました。 一見すると、堅実で悪くない計画です。しかし、戦略コンサル・証券アナリストの視点で見ると、この計画は単なる「成長戦略」ではありません。 むしろ、 「ディフィクリア依存をどう乗り越え、次の成長エンジンを作るか」 という“移行期の戦略”に見えます。 今回は、ゼリア新薬の新中計を批判的かつ建設的に解説します。 ゼリア新薬の新中期経営計画(2026〜2028年度)の概要 ゼリア新薬の第12次中期経営計画では、以下を基本方針としています。 3つの重点テーマ グロー…
アステラス製薬は、2026年5月26日に2030年度までの5年間経営計画を公表した。 今回の計画は、単なる中期経営計画というよりも、アステラスにとって非常に重要な意味を持つ。なぜなら、同社の主力製品である前立腺がん治療薬「XTANDI」の特許切れが近づくなかで、次の成長モデルをどのように作るのかが問われているからである。 結論から言えば、今回の計画は 「XTANDI依存から、重点戦略製品とパイプライン主導の会社へ移行するための橋渡し計画」 と見るべきである。 方向性は正しい。ただし、投資家目線ではまだ「説得力はあるが、十分に証明された計画ではない」という評価になる。 新5カ年計画のポイント 今…
医薬品卸大手の 株式会社スズケン が、新たな中期経営計画(以下、新中計)を発表しました。 医薬品卸業界は、薬価改定、ジェネリック問題、医療DX、地域医療再編など構造変化の真っただ中にあります。その中で、スズケンは何を目指しているのか? スズケン新中計の要点:「卸会社」から「ヘルスケアソリューション企業」へ まず最初に結論を書くと、今回の新中計の本質は、 “医薬品卸から、医療プラットフォーム企業への転換” です。 従来の医薬品卸は、 「薬を病院・薬局に届ける」 という物流中心モデルでした。 しかし、医薬品卸は近年、 薬価改定による利益圧迫 メーカーからの価格交渉圧力 病院統合による購買力上昇 後…
製薬業界では、中期経営計画(中計)は単なる数字目標ではなく、「会社がどこで勝とうとしているか」を示す戦略文書です。 2026年5月に発表された、あすか製薬ホールディングス(以下、あすかHD)の新中計について、分析してみたいと思います。 結論から言うと、 「かなり堅実だが、株式市場が高く評価するには成長ストーリーが弱い」 というのが率直な評価です。 あすかHDの立ち位置をまず整理する あすかHDは、日本の中堅製薬企業の中でもかなり特徴的な会社です。 主力は以下です。 産婦人科領域(女性医療) 甲状腺 内分泌 動物用医薬品 つまり、 “ニッチスペシャリティ型”製薬会社 です。 巨大市場を狙うメガフ…
第一三共が発表した「第6期中期経営計画(2026–2030)」は、日本の製薬企業の中でもかなり“攻めた”中計です。 一言で言えば、 「ADC(抗体薬物複合体)で世界トップクラス製薬企業へ飛躍する賭け」 です。 本記事では、両方の視点から、第一三共の第6期中計を冷静に評価します。 第6期中期経営計画の要点 第一三共の中計の中核は非常に明快です。 1. ADCへの超集中投資 最大のテーマは、 DXd ADCプラットフォームへの集中投資 です。 中心となるのは、 HER2領域の主力薬 TROP2領域 次世代ADC 免疫・併用療法 です。 既に大成功した Enhertu(エンハーツ) を起点に、 「A…
はじめに:今回の中計は“明らかに変わった” 2026年4月に発表された東邦ホールディングスの新中期経営計画。 一言でいうと、 「卸企業の中計」から「資本市場を強く意識した中計」に変質した というのが率直な印象です。 従来の医薬品卸は、低マージン・低ROE・安定志向という“ディフェンシブ業態”でした。 しかし今回の中計は明確に違います。 ROE目標の明示 DOE(株主資本配当率)の導入 総還元性向100%以上 政策保有株の圧縮 つまり、「資本効率を上げる企業」に変わる宣言です。 中計の骨子(まずは事実整理) ■ 数値目標(2029年3月期) 営業利益:300億円以上(現状165億円→約1.8倍)…
こんにちは!うさたんです♪ 今回は、2026年4月17日に三菱HCキャピタルが発表した「2026~2028年度 中期経営計画(2028中計)」について、見ていきたいと思います🐰 リース会社というと、安定している一方で大きな成長はゆっくり、というイメージを持つ方も多いかもしれません。実際に、景気の影響を受けにくく、コツコツと利益を積み上げていくビジネスモデルが中心です。 ただ今回の中計を見てみると、その印象が少し変わってきます。これまで積み上げてきた土台の上で、「収益性」や「資本効率」といった、より本質的な部分に踏み込んできており、企業として一段階成長しようとしているように感じました。 実際に、…
こんにちは、CTOの公手です。 この4月から、ラクスの新しい中期経営計画がスタートしました。 前中期経営計画の5年間、私たちは「ハイグロース」を掲げ、売上・組織規模ともに約4倍という急成長を遂げました。次なる3年で私たちが目指すのは「クオリティグロース(質の高い成長)」です。AIを駆使して組織をより筋肉質に変え、真の意味で「強い」組織へと進化させるフェーズに入ります。 この方針のもと、次の中期経営計画で開発本部が推進する3つのプロダクト戦略と、それを実現するために不可欠な3つの変革について、簡単ではありますが共有できればと思います。
シスメックスが2026年3月、2029年3月期を最終年度とする新たなグループ中期経営計画を公表した。会社自身はこれを「飛躍の3年間」と位置づけており、キーワードは「ダイアグノスティクス事業の強化」「医療DX」「変化に強い経営体質」の3つだ。売上高6,000億円以上、営業利益1,000億円以上、営業利益率16.7%以上、ROE12.0%以上、ROIC10.5%以上という財務目標も掲げている。 一見すると、かなり筋の良い中計である。シスメックスの強みである検体検査をど真ん中に置きつつ、AIやデータ活用、バリューチェーン改革、資本政策まで一気通貫で設計しているからだ。ただし、読み込むほどに見えてくる…