主戦場 ミキ・デザキ監督作の『主戦場』を観ました。 歴史修正主義者や強制連行否定論者たちに焦点を当て慰安婦問題の論争を描いたドキュメンタリーです。 日中戦争から太平洋戦争の期間中に朝鮮半島や中国大陸そして東南アジアから日本軍の慰安施設に連れてこられた慰安婦たちが強制連行された性奴隷であったのかというのが本作前半部の大きなテーマです。 否定論者たちは執拗なほどに慰安婦は公募された売春婦であり、強制連行したのは日本軍ではなく現地――朝鮮半島――のブローカーであるという認識であるようです。 慰安婦はセックス・スレイヴではなくセックス・ワーカーであったのだから何か問題があるのかと言いたいのでしょう。 …