8 (Fri). July. 2022 以前現代的な脚本では理性によって導かれた主題を前面に打ち出している点に特徴がある、と述べた記事を書いた。その内容自体は実際に公開された映画に対して適応出来る考え方であって、著しい誤謬は無いと考えているのだが、ある見方からは大変紛らわしい表現となってしまっている事実を認識した。 sailcinephile.hatenablog.com というのも全ての映画に主題は存在しているのである。主題を持たない脚本というのは存在せず、我々観客は脚本の中に必ず何らかの中心点を見出しているのである。先の記事で主題と述べた所の意味はこうした自然と立ち現れるものではなく、作者…