1963年生まれ。作家。 1998年、『Jの神話』で第四回メフィスト賞を受賞し、デビュー。 竹本健治氏の『匣の中の失楽』のオマージュである『匣の中』や、一風変わったライトノベルである『マリオネット症候群』など、独特のセンスに溢れた作品を上梓している。 また、別名義の市川尚吾では評論活動を行っている。
イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 何かを、こうだと、思い込んでいる時は 回りが見えなくなることがある。 小さな違和感を感じても きっとこういうことでは、、と 自分に都合よく解釈したがる。 事実は、思い込みが作り出す。 違和感を大切に。。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ※「イニシエーション・ラブ」乾くるみ カバーには「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」と注意書き。「読み終わった後は必ずもう一度読み返したくなる」と銘打たれたミステリー作品。
内容(amazonより引用) 大学生の克己は実習グループの紅一点である亜紀に好意を抱く。交際経験がなく、他の男子も彼女を狙っていると知り、一歩引いていた克己だが、亜紀から「二人で会いたい」と思わぬ誘いがあって――(書き下ろし「数学科の女」) 他に、突然の余命宣告を受けて結婚を決意した夫婦を描く「夫の余命」(日本推理作家協会賞候補)や、アイドルの握手会をまさかのミステリに仕立てた「なんて素敵な握手会」など、どんでん返しの名手の技が冴える珠玉のミステリ7篇収録。 ハートフル・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 感想(ネタバレなし) ※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※ …
今回はタイムトラベル系ミステリーである乾くるみさんの『リピート』をご紹介いたします。 乾くるみさんといえばイニシエーションラブでもお馴染みですね。 今回のリピートもイニシエーションラブに劣らず面白い! ということで、早速ご紹介です。 『リピート』は、タイムトラベルとミステリーの要素を巧みに組み合わせた小説です。 この小説は、現在の記憶を持ったまま10ヵ月前の自分に戻れるという夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ10人の男女が、一人また一人と不審な死を遂げるという事件を描いています。 タイムトラベルを扱った作品の中でも、過去改変による影響や改変前との比較などが複雑にな…
本当に個人的な感覚なんですが ワタシ、メフィスト賞受賞作品って どなたの作品も肌に合わないんですよ。 で、メフィスト賞作家さんは敬遠しがちなんです。 ということを書こうと思って Wikipediaで調べたら 男性ってはっきり書いてある!という驚きと あれ?結構短編集は読んでる!という驚きと(笑) デビュー当時は男性か女性かって話題になりませんでした? という話は置いておいて。 これ、すごく楽しかったです。 本編の恋愛部分は、まぁ、蛇足のような気がしますが (あくまで主観です) 主人公の友人(=主役)の書く書評がイケる。 知らない作家や、読了してるけど内容を思い出せない作品など ワクワクしながら…
本の雑誌で北上次郎氏が「彼女。」の中の「恋澤姉妹」に注目していたので、読んでみた。www.webdoku.jp本書はアンソロジーで、収録されている作品は 椿と悠 (織守きょうや) 恋澤姉妹 (青崎有吾) 馬鹿者の恋 (武田綾乃) 上手くなるまで待って (円居挽) 百合である値打ちもない (斜線堂有紀) 九百十七円は高すぎる (乾くるみ) 微笑の対価 (相沢沙呼) 確かにこの作品群の中では「恋澤姉妹」異色だ。百合小説と言えばそうなのだが、バトルアクションもの形をとっている。恋澤姉妹の姉の名前が吐息なのはまだしも、妹の名前が血潮というのは何とも物騒だ。この姉妹はやたら強い。かかわってくるものを片っ…
ミステリの醍醐味の1つといえば、どんでん返しがあるんじゃないだろうか。今まで見ていた世界が文字通りひっくり返る感覚は面白いものだ。 「どんでん返し」で有名な名作は数多くある。その中から厳選して、オススメのどんでん返しミステリを10冊紹介したいと思う。
『リピート』 乾くるみ 文春文庫 ・懸賞に当たったと言って電話の相手をどこかへ呼び出し、英会話の教材を買わせる悪徳商法があるこうだが、そういうのに引っかかる被害者の気持ちも僕にはよくわかる。退屈な日常から自分を連れ出してくれる誰かからの電話を、彼らは常に待ち望んでいるのだ。 ・翻って考えるに、僕の場合はどうなんだろう? 過去に戻れるーー今年の一月に、もし本当に戻れたとして、僕はそのメリットを、どんなふうに活かすべきなんだろう……? ・「お前が実体だと思っているのは、すべて情報じゃないのか? 目で見ているモノーーそれは単に、目がこういうモノを見てますよって伝わってくる情報でしかない。手で掴んで、…
www.youtube.com カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫) 作者:道尾秀介 講談社 Amazon リピート (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 銃とチョコレート (講談社文庫) 作者:乙一 講談社 Amazon
スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); おはようございます。 1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。 今日ご紹介する本はこちら。 乾くるみさん著「イニシエーション・ラブ」です! イニシエーション・ラブ posted with ヨメレバ 乾 くるみ 文藝春秋 2007年04月 楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle この本を読んだきっかけ 本の説明 心に残ったこと 感想 この本を読んだきっかけ Twitterでフォローしている方の紹介で興味を持って読んでみました。 普段交流している人の感想を読…
www.youtube.com 六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) 作者:浅倉 秋成 KADOKAWA Amazon イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 新装版 七回死んだ男 (講談社文庫) 作者:西澤保彦 講談社 Amazon
ミステリ小説の中にはトリックの性質がゆえに映像化できないと言われてるものがいくつかある。映像化してしまうとトリックがばれてしまうからだ。だが、趣向をこらすことによって映像化不可能と言われていたけれど、映画化に成功した作品もある。この記事では、映像化不可能と言われていたけど、映画化されたミステリ小説を紹介したい。 ハサミ男 / 殊能 将之 イニシエーション・ラブ / 乾 くるみ アヒルと鴨のコインロッカー / 伊坂 幸太郎 ある閉ざされた雪の山荘で / 東野 圭吾 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ハサミ男 / 殊能 将之 ハサ…
今回は1話完結だったので隔週感想アップの予定を破りまーす。 「十円玉が少なすぎる」 6話は原作1巻の6話目に収録された「十円玉が少なすぎる」。依頼が来なくて暇を持て余した倒理と氷雨のために、薬子はその日の朝の通学途中で耳にした言葉を口にする。 「十円玉が少なすぎる。あと五枚は必要だ」 それは、スーツを着た三十代くらいの男がスマホで通話していた際に口にした言葉で、この不可解な言葉から、どんな推論を導き出せるのか。倒理と氷雨は推理ゲームとしてこの言葉に隠された意味を探っていく…というのが今回のあらすじだ。 ということで、今回は男が口にした一言から、 〈Why〉男は十円玉を使って何をしようとしていた…
お盆休みに甥に会い、甥の本棚の本でも読むかと手に取ると下巻だった。「この本の上巻ある?」と尋ねると、なかったらしく『神様の罠』というアンソロジー作品集を渡された。 1話目は乾くるみの『夫の余命』という話で「病気の話だろうか」と余り期待もせず、ゆうべ風呂上がりに読み始めた。ラストで「えっ?」っとなり、2回目読み進める。そういう意味か!わっ思い込みとは恐ろしいな。 乾くるみの小説は読んだことがなかったので、wikiで見ると『イニシエーション·ラブ』が面白そう! 早速メルカリで購入。 関係ないけど、メルカリって物々交換みたいじゃないですか?ここのとこ3冊連続で本を売り、そのポイントで私も本を買う。 …
happinet-phantom.com 東野圭吾の小説は数多く映画化されているけれど、中には「この小説は絶対映像化できないだろう」と思うものがいくつかある。 その一つが『ある閉ざされた雪の山荘で』だ。『ある閉ざされた雪の山荘で』は東野圭吾のどんでん返しの名作としてあげられる作品である。この作品は映像化できないだろうと思っていたのだが、なんと2024年に映画化されるようだ。これにはかなり驚いた。 主演は、重岡大毅(ジャニーズWEST)だそう。隠遁して読書生活している私にとってはどんな俳優なのかはわからない。きっと有名な人なのだろう。 この記事では、映像化される『ある閉ざされた雪の山荘で』につい…
www.youtube.com MONO - Sorrow (Official Video)Nowhere Now HereMONOプログレロック / アートロック¥1528 痛員 蝉キタ――(゚∀゚)――!! 暑すぎて図書館直行直帰。 灼熱地獄の中で寄り道するとデブ肉が焼けてしまう。 これから病院へ行くのも嫌だあああああ。 TwitterがXになったけれど、「呟き」って言わなくなるの??? SUGIZOさんが音楽番組出るよ(*´ω`) インタビュー読んで、ACIDMANの『新世界』に坂本龍一さんが参加してるの思い出した(@_@;)最近全然聴いてなかったからなー。ミスチルとLIVEしたりとニュ…
数人の男女に文面が同じ手紙が届く。「これこれの時間にどこそこに来てください」と書いてある。そして行かざるをえなくなるようなことも書いてある。たとえば「あなたは遺産の相続人になりました」とか、あるいはある種の恐喝であるとか。そのように集められた、一見無関係と思われる人々のあいだで、やがて事件が起こる。誰が何の目的でそんな手紙を書いたのか?これは推理小説の一つの定型である。いちばん有名な例はおそらくクリスティの『そして誰もいなくなった』であろう。日本作家によるそのヴァリエーションを思いつくままにあげれば、佐野洋の『貞操試験』、天藤真の『殺しへの招待』、乾くるみの『リピート』……。探せばきっとまだま…
図書館で見かけて。 平成ストライク 作者:青崎有吾,天祢涼,乾くるみ,井上夢人,小森健太朗,白井智之,千澤のり子,貫井徳郎,遊井かなめ (株)南雲堂 Amazon 文庫にもなってますか:平成ストライク (角川文庫) 平成は「静かなる激動」の時代か:さようなら平成……「静かなる激動の時代」を振り返る |BEST TiMES(ベストタイムズ) 最初がwikipedia:JR福知山線脱線事故の話。まぁビックリしたね。この時僕はもう北海道にいたから、直接は関係ないけど。 あと、wikipedia:消費税の話も面白かったんだけど。やっぱり僕はノンフィクション系の本が良いかな、と…
札幌【占い.口コミ.当る.2023年・下半期】北大前、夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山(いしはらせいざん)『北区の占いの父』が貴方の【2023年!!下半期、干支(えと)癸卯(みずのとう)】を的確に占う!2023年7月25日(火) 札幌北区の占いの父ー 夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山が貴方の『2023年!!干支(えと)癸卯(みずのとう)下半期』を的確に占う!占い歴25年、お悩み相談人生アドバイザー『占い&お悩み相談BOX夢占館(ゆめせんかん)』ー石原聖山の元気が出る世界の名言,格言をあなたに・・・2023年7月25日(火) 2023年後半!!【あなたに訪れる運命】金運・結婚運・恋愛運・仕事運(…
【2023】2冊 選べなかった命 出生前検査の誤診で生まれた子/河合香織 Baby Shower/夫律子 【2022】21冊 リピート/乾くるみ おもろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則/芝山大補 あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣/原貫太 いけないII/道尾秀介 ダウン症児の母親です!/たちばなかおる 女医が教える本当に気持ちのいいセックス/宗美玄 いけない/道尾秀介 葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午 俺ではない炎上/浅倉秋成 #真相をお話しします/結城真一郎 超短編!大どんでん返し/小学館文庫編集部編 ラブホの上野さんの恋愛相談/上野 愛じゃないならこれは…
キャンプ……はハードル高いのでコテージに泊まりに行ってみました。 目的はBBQ。 だけど、炭に火が付かず、アワアワしていたら、ご飯が焦げ焦げに。 かたーい。こんなになるのね。炊飯器偉大です。 コテージにはコンセントがなくケータイの充電ができず。 おかげで読書がはかどる! 北乃杜高校探偵部 (講談社ノベルス) 作者:乾くるみ 講談社 Amazon あっという間に読めました。
小説にはいろんなジャンルがある。 例を挙げてみると、ミステリやSF、ファンタジー、純文学、恋愛小説、歴史といったところか。中にはいくつものジャンルを横断した小説もある。 この記事では恋愛小説とミステリを組み合わせた恋愛ミステリ小説を紹介したい。 イニシエーション・ラブ / 乾 くるみ セカンド・ラブ / 乾 くるみ パラレルワールド・ラブストーリー / 東野 圭吾 真夜中の五分前 / 本多 孝好 完全恋愛 / 牧 薩次 葉桜の季節に君を想うということ / 歌野 晶午 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); イニシエーション・ラブ /…
ランキング参加中まとめ ランキング参加中YouTube www.youtube.com すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫) 作者:森博嗣 講談社 Amazon 六枚のとんかつ (講談社文庫) 作者:蘇部健一 講談社 Amazon Jの神話 (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon QED 百人一首の呪 (講談社文庫) 作者:高田崇史 講談社 Amazon ハサミ男 (講談社文庫) 作者:殊能将之 講談社 Amazon 真っ暗な夜明け (講談社ノベルス) 作者:氷川 透 講談社 Amazon 火蛾 (講談社文庫) 作者:古泉迦十…
ミステリの醍醐味の1つと言えるどんでん返し。 今まで見ていた世界がひっくり返る感覚は面白いものだ。ミステリにはどんでん返しが秀逸なことで有名な作品が数多くある。そんなどんでん返しがすごいミステリを紹介したい。
早6月も中旬となり、関東も梅雨入りしましたね。明けるまで雨嫌いの筆者としては憂鬱な日々が続きますわ・・・(悩)。 ベストセラーとなったミステリー小説「イニシエーション・ラブ」(映画化もされた)で知られる乾くるみ先生に「嫉妬事件」という著作がある。ある大学ミステリー研究会の部室内に“あるもの”が置かれ、大騒ぎになる非殺人系ユーモア・ミステリーなんだけど(ゲラゲラ笑いながら読んだ^^)、“あるもの”を書いた時点でもうネタバレと思える内容(勿論、その先に推理はあるけどさ)。先日観たジョーダン・ピール監督の「NOPE/ノープ」(ロープでもソープでもないので御注意)も、人に伝える場合には「嫉妬事件」同様…