1963年生まれ。作家。 1998年、『Jの神話』で第四回メフィスト賞を受賞し、デビュー。 竹本健治氏の『匣の中の失楽』のオマージュである『匣の中』や、一風変わったライトノベルである『マリオネット症候群』など、独特のセンスに溢れた作品を上梓している。 また、別名義の市川尚吾では評論活動を行っている。
本記事では乾くるみさんの小説『セカンド・ラブ』を紹介します。 セカンド・ラブ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 セカンド・ラブ 著者:乾くるみ 出版社:文藝春秋社 ページ数:298ページ 読了日:2024年12月16日 満足度:★★★☆☆ 乾くるみさんの『セカンド・ラブ』。 タロットシリーズの「THE HIGH PRIESTESS(女教皇)」。 「2011本格ミステリ・ベスト10」13位。 あらすじ 1983年元旦、ハラモク工業の工員・里谷正明は、 会社の先輩・紀藤和彦に誘われたスキー旅行で、大学院生の内田春香と出会う。 正明は春香にほのかな恋心を抱くが、春香とは釣り…
本記事では乾くるみさんの小説『イニシエーション・ラブ』を紹介します。 イニシエーション・ラブ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 イニシエーション・ラブ 著者:乾くるみ 出版社:文藝春秋社 ページ数:272ページ 読了日:2024年9月5日 満足度:★★★☆☆ 乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』。 タロットシリーズの「The Lovers(恋人)」。 「2005本格ミステリ・ベスト10」の6位、 「このミステリーがすごい!2005年版」12位。 2015年に松田翔太さん主演で映画化されている。 あらすじ 鈴木夕樹は、大学の友人の望月大輔から、 代打で呼ばれて参加し…
どうも!kimamalaboです。 今週のお題は「好きな小説」です! みなさんは小説を読みますでしょうか? 私はあまり頻度は高くないのですが、読みます。今回は、私の好きな小説を紹介したいと思います! 1.イニシエーション・ラブ 乾 くるみ 著 映画化もされているほどの言わずと知れた名作です!まだ読んでいない方にはぜひ、読んでほしい一冊です。 あらすじは、冴えない主人公が合コンである女性と出会い、恋に落ちる、というありがちなラブストーリーです。 しかし、この物語の本質は最後まで読まなければ分かりません。これ以上の説明はできないのです。笑 映画もそれなりによくできていましたが、やはり小説のほうが私…
ミステリーの短編小説7本で構成される一冊。 Amazon.co.jp: ハートフル・ラブ (文春文庫 い 66-6) : 乾 くるみ: 本 ------------------------------ 大学生の克己は実習グループの紅一点である亜紀に好意を抱く。交際経験がなく、他の男子も彼女を狙っていると知り、一歩引いていた克己だが、亜紀から「二人で会いたい」と思わぬ誘いがあって――(書き下ろし「数学科の女」)他に、突然の余命宣告を受けて結婚を決意した夫婦を描く「夫の余命」(日本推理作家協会賞候補)や、アイドルの握手会をまさかのミステリに仕立てた「なんて素敵な握手会」など、どんでん返しの名手の技…
その夏、僕は彼女に出会い、恋に落ちた―― 若い男女の青春、恋愛物語と思いきや、最後から2行目で驚愕の真実が発覚する。 「東西ミステリーベスト100」(文藝春秋、2012年)の「東=国内」編第74位。 以下、ネタばれ注意。 イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon ミステリー作品とうたってあったので、冒頭部分の男女恋愛物語もそのうち謎めいてくるのだろうと耐えて読み進めていった。結論からいうと、最後まで恋愛物語だったが、最後から2行目でガツンと頭を殴られた。 一人称視点「僕」で語られる、サイドAとサイドBとの二部構成。 「僕」の名前は「鈴木夕樹」、「ゆうき」と…
こんにちは。 印象に残る、衝撃的な小説を紹介します。 映画化もされた、 乾 くるみさんの作品です。 <今回紹介する本> 『イニシエーション・ラブ』 乾 くるみ著 <注目ポイント> ・もう一度読み返したくなる結末 ・バブル期の様子を感じることができる <あらすじ> 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。 やがて僕らは恋に落ちて……。 バブルにわく1980年代後半の世相や流行を背景に、 甘美でときにほろ苦い青春のひとときを 瑞々しい筆致で描いた青春小説ーーーと思いきや、 最後から2行目(絶対先に読まないで!)で、 本書は全く違った物語に変貌する。 (Amazonより一部引用) <感想>…
イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 【あらすじ】 ・鈴木は代打で呼ばれて参加した合コンでマユに出会う。同じメンバーで海水浴に行き彼女への想いをより強くした鈴木は思い切ってマユに電話をかける。それをきっかけに二人で会うようになりやがて付き合うことになるが、鈴木は静岡から東京へ2年間転勤になり遠距離交際が始まる。 【感想】 ・最後から2行目は絶対に読まないで、というのはその通り。読み終えた後に最初から読み直すと、色々な仕掛けが紛れ込んでいるのがわかって、よく考えられたストーリーだなあと感心しました。 ・物語の後半からなんとも言えない「鈴木ってこんなキャラ…
そのセンセーショナルさは圧巻 乾くるみ先生の作品は、間違いなくこの世界のお話なのに、どこか、異世界のような感覚を味わえます。自分の中に、何か、モヤっとした感覚を残します。不思議な高揚感も感じます。納得が行くような行かないような?こういうことをパラドックスと言うのかもしれません。けむに巻かれて、いつの間にか終わってしまっている。何とも言えない後味があります。もっと、この先を読んでみたい。更なる未知の世界に行けるような気がする。そんな感覚も味わえます。『Jの神話』は、乾先生のデビュー作なのだそうです。最後に、文芸評論家:円堂都司昭さんの解説がありますので、ぜひ読んでみたほうがいいかと思います。作者…
イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 何かを、こうだと、思い込んでいる時は 回りが見えなくなることがある。 小さな違和感を感じても きっとこういうことでは、、と 自分に都合よく解釈したがる。 事実は、思い込みが作り出す。 違和感を大切に。。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ※「イニシエーション・ラブ」乾くるみ カバーには「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」と注意書き。「読み終わった後は必ずもう一度読み返したくなる」と銘打たれたミステリー作品。
内容(amazonより引用) 大学生の克己は実習グループの紅一点である亜紀に好意を抱く。交際経験がなく、他の男子も彼女を狙っていると知り、一歩引いていた克己だが、亜紀から「二人で会いたい」と思わぬ誘いがあって――(書き下ろし「数学科の女」) 他に、突然の余命宣告を受けて結婚を決意した夫婦を描く「夫の余命」(日本推理作家協会賞候補)や、アイドルの握手会をまさかのミステリに仕立てた「なんて素敵な握手会」など、どんでん返しの名手の技が冴える珠玉のミステリ7篇収録。 ハートフル・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 感想(ネタバレなし) ※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※ …