人と自然の関係に『日報抄/26/7/4』は思う▼絵本「ぼくはくまのままでいたかったのに…」の主人公のクマは、冬眠中に森の開発が進み、春に洞穴を出ると周囲が工場に▼工場の幹部はクマを「ひげもそらないなまけもの」と決めつけ働かせる。クマはあきらめ顔で慣れない機械を操作する▼スイスで出版された1970年代は、人と自然の在り方を見直す動きが広がった頃だ▼今また、人と自然の関係が問われている。クマが山の中のみならず、市街地にも相次いで出没。畑や庭の果物や野菜を食い荒らし、工場に立てこもり、窓の鍵を開けて逃げた人間のようなクマもいた▼人の都合で生息域を狭めたり広げたりしてきた。彼らが「くまのままで」過ごせ…