健康診断の一種。短期入院精密身体検査のこと。英語で波止場や船渠の意味を持つ、「dock」を語源とするため、「人間ドッグ」は誤記。
医療機関において、定期的に身体の精密検査を受け、疾患や異常のチェックを行うもの。健康の維持と、身体の異常の早期発見を目的とする。基本的には、任意、個人負担で実施される。通常の「健康診断」と同じく、1年に1回程度の定期的な受診が推奨(または義務化)されており、一定の年齢基準を満たせば、健康保険組合が加入者に対して料金の補助を行う場合もある。
「人間ドック」は「健康診断」の一種であり、労働基準法・労働安全衛生法上、「健康診断」に含まれている。
別名「法定健康診断」と呼ばれ、法律によって受診の義務と受診検査項目が定められている。
- 既往歴及び業務歴の調査、喫煙歴、服薬歴などの調査
- 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力及び聴力、腹囲
- 胸部エックス線検査、喀痰検査(
- 血圧の測定
- 貧血検査
- 肝機能検査
- 血中脂質検査
- 血糖値
- 心電図検査(安静時心電図検査)
- 尿検査
「定期健康診断」よりも、検査内容がより詳細で総合的になり所要時間や受診前の制約も多くなる。定期健康診断より生活習慣病やがんの早期発見の確率が高くなっていると言われる。
基本、総合コースの選択の他、自分の調べたい項目をオプションで追加して検査できる。
(例)
1954年7月12日に、当時の国立東京第一病院(現在の国立国際医療センター)で、日本初の人間ドックが始められたことに由来する。
生活習慣病、脳ドック、肺ドック、大腸ドック、CT、MRI