一般社会において何か大きなブームが起こった時、そのブームをプロデュース、或いは黒幕的な形で影からサポートした人を、こう呼称することがある。
人気時代劇シリーズ「必殺シリーズ」第1弾『必殺仕掛人』の略称。
池波正太郎原作の時代小説に登場する、金を貰って他人を殺す殺し屋稼業のこと。
金を貰って他人を殺すことは、どれだけ正義に適っていたとしても、それは外道のすることである、と定義されており、池波作品の代表作である『鬼平犯科帳』『剣客商売』にも、仕掛人が悪の側として登場している。
一方で、同じく池波作品の代表作『仕掛人・藤枝梅安』は、悪である仕掛人を主役に据え、金を貰って人を殺す稼業ゆえの、重くのしかかる業や、そこから垣間見える人間ドラマを秀逸に描いている。
♯ 彦次郎は 台所へゆき 湯豆腐の支度にかかった・・・梅雨時の湯豆腐は 彦次郎がもっとも好むところのものだった・・・大根を千六本にして 豆腐とともに煮るのが 彦次郎が もっとも好むところであった・・・・ (『仕掛人・藤枝梅安』池波正太郎より) Yの部屋でテレビを見ていると、必殺シリーズの画像が流れていた。 そこで、主人公が湯豆腐をつくりはじめたのである。 Y「へぇぇ~~~・・・なぁんにも入れないのかぁ・・・ほかの具材わ・・・」 私「とうふが主役だからだろ。 それに今日は10月2日の豆腐の日でぴったりじゃないか」 Y「なにいってんだよ。このドラマでは梅雨時っていってんじゃないか。 10月とは関係…
藤枝梅安シリーズがテレビで放送されていると、つい見てしまう。 バイオレンス時代劇としてテンポよく面白い。 冒頭、ある仕掛け(殺し)の仕事で、父の仇と狙った浪人にとりこまれ、お稚児のように扱われている少年が出てくる。少年の母の依頼で浪人は殺されるが、少年も後追い自殺してしまう。ひとたび支配されてしまうと、そこから抜け出して生きることは難しい、と仕掛人のひとりはいう。そのことが、通奏低音のように映画に響く。 藤枝海安は萬屋錦之介、伊丹十三が、関西からやって来た同業の近江屋左兵衛という敵役で、ひょうひょうとして憎々しい。自分の妹お園(小川真由美)を腹違いの兄である悪代官に差し出すが、実は左兵衛もお園…
映画「仕掛人・藤枝梅安2」(豊川悦司 渋くてかっこイイ😆💖)/東京楽天地株主優待 星4つ ★★★★ 2023年 株主優待鑑賞19本目 あらすじ 感想 映画「仕掛人・藤枝梅安2」(豊川悦司 渋くてかっこイイ😆💖)/東京楽天地株主優待 2023年4月7日 金曜日 星4つ ★★★★ 2023年 株主優待鑑賞19本目 あらすじ 池波正太郎のベストセラー時代小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを、池波正太郎生誕100年となる2023年に豊川悦司主演で映画化した2部作の第2部 梅安が相棒の彦次郎と京に向かう道中、ある男(椎名桔平)の顔を見て彦次郎は憎しみを露にする その男は彦次郎の妻と子を死に追いやった、彦次…
『鬼平犯科帳』『剣客商売』と並ぶ池波正太郎(1923~90)の代表作『仕掛人・藤枝梅安』が、池波生誕100年にあわせて2部作の映画になった。2月3日から第1作が全国公開中で、4月7日には第2作も公開される。 鍼はり医者という表の顔と、悪を葬る「仕掛人」という裏の顔を持つ主人公の梅安を演じるのは豊川悦司さん。梅安の出生地とされる静岡県藤枝市で開かれた映画の試写会で豊川さんは「江戸の世界にみなさんをお連れする自信がある。非日常を楽しんでほしい」とあいさつしている。 読売新聞オンラインコラム本文 ↑読売新聞オンラインに読者登録すると全文お読みになれます 仕掛人はむろん架空の職業だが… 愛読書『江戸名…