この世の中には自分のそっくりさんが何人かいると言う。 少なくとも私には二人いる。 初めてその存在を知った時、私は自宅からバスで20分程の街のお祭りに来ていた。 10m位離れたところから手を振りニコニコしながらとっても嬉しそうに駆け寄ってくる女性が いて、そして私の知らないその人は明らかに私めがけて駆け寄ってきていた。 私にとっては全然知らない人だけれども目を逸らすこともできない時間だった。 あまりにも彼女がウキウキした表情だったから私も思わず微笑んでいたと思う。 駆け寄った彼女は私に「え〜なんでこんなところにいるの〜♡」、と両手を振っている。 まるで「こんなところで会えて私すごく嬉しい♡」、を…