小説家、写真家
1971年より74年までスペインに滞在。のち、スペインを題材にしたノンフィクション『闘牛士エル・コルドベス 1969年の叛乱』『闘牛はなぜ殺されるか』、小説『ゲルニカに死す』を発表。冒険小説や、国際謀略小説を書く。
1999年、初の時代小説『瑠璃の寺』(文庫『悲愁の剣』の原題)を発表後、「密命」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズをかかえる人気時代小説作家となる。闘牛士を追う写真家としても有名。 関連語 リスト::写真家
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知人のIさんが「あんた、こんな本、好きやろ」と持参してくれたので佐伯泰英の本は読んだことないけど、断れずに預かりました。Iさんはモーレツな佐伯泰英ファンで、今までに購入、読破した作品が170冊というから、もう著書はほとんど読んでるといってもいい。新刊が出ると内容は問わず、買わずにおれないのはもはやビョーキではありませんか。 開けてみれば時代小説ではなくて(ホッ)著者はじめてのエッセイで、惜櫟莊(せきれきそう)という熱海の別荘を買い取り、修復、保存するいきさつと工事内容を綴った読み物なので、楽しく、一気に読破したのであります。(櫟=くぬぎ) 著者は仕事場として熱海の別荘地に居を構えているが、その…
今年(2022年)の正月、 元旦だったか、その翌日だったか忘れてしまったのですが、運動しなければ(身体を動かさなければ)ということで和歌山城の周囲を歩いていて、ふと思いついて和歌山城の近くにあるホテルに出店している本屋さんに立ち寄りました。 その本屋さんで、佐伯泰英作品で文春文庫版の「居眠り磐音(1)・陽炎ノ辻」を803円(消費税込み)を購入しました。 陽炎ノ辻 居眠り磐音(一)決定版 (文春文庫) 作者:泰英, 佐伯 文藝春秋 Amazon 2007年から2010年代にかけて、何回かに分けて放映されていたNHK制作・山本耕史主演の「陽炎ノ辻、居眠り磐音江戸双紙」は、全て観ています。 その後、…
この日は、山梨の親戚の家を朝出て、車で一気に奈良に向かいます。 泊めてもらったのは甲府盆地の東の端、ぶどう栽培で名高い勝沼。 盆地を横断してから、高速道路に乗りますが、その前に図書館に立ち寄り。 ぶどうの丘から訪れたのは、甲府盆地の西の端の市川三郷町。まだ新しそうな生涯学習センターの中にあるようです。 市川三郷町生涯学習センター図書館はワンフロアですが、なかなかの広さ。白基調で明るく綺麗。 図書館入口大きな窓には、サンシェードが提げられています。これも白。 入口付近は児童書。その先に広々した空間が広がっています。カウンターの横にあるDVD・CDは、それぞれ数百枚程度。 文庫本も千冊くらいと少な…
23.04.22-04.28 作り置きと一週間献立のまとめです。 買い出し 生鮮食品 春キャベツ、新玉ねぎ、新ごぼう、パセリ、ミニトマト、セロリ、しいたけ、きよみオレンジ、豆腐、ほたて稚貝、ちりめん山椒 乾物、調味料その他 オリーブオイル、料理酒 間食用 きなこ、冷凍いちご いただきものなど じゃがいも、たけのこ ちりめん山椒は京都くらま辻井さんのものです。 www.kuramatsujii.jp ここのは初めて買ったのよー。おじゃこが小さめで、山椒の葉と実が入っていて、味は見た目の割に濃くてやや甘め。私の基準ちりめん山椒は一条の千ひろさんので、よく食べているのは祇園やよいさんのですが、たまに…
うーむ、面白いんだけどパターンが見えてきたな。 今回は密命を受けている。 毎回のパターンとして、家庭の問題と、近隣関係というか交際範囲の問題と、そして最大の問題としての主君(主家)の危機の三つが同時並行的に進む。まあ絡んでいたりもするけれど。 そして今回は大掛かりな合戦の芝居という映画的スペクタクルもあり、そして敵は忍者上がりの凄腕の老武芸者で勝てそうもないところからの新技開発みたいな話であった。 主役の金杉惣三郎は剣の腕だけでなく、策略もいろいろと考えて行動する。しかし、少しばかり周りの人からの受けが良過ぎる気がする。 今回密命を受けたことによって、たぶんシリーズとしてはこの主からの密命で働…
金杉惣三郎シリーズ。 今回は密命を受けてないじゃん。しかし、将軍吉宗、大岡越前(大岡能登守忠相であり、まだ町奉行になる前の普請奉行)、忍者たちと派手なキャラクターが登場して、話は大きくなり、豊後相良藩にはちょっと手が終えない感じになる。 俺は知らないけど、実にリアルな江戸の風景と、忍者や吉宗の出生にかかわるエンタメ要素がうまく噛み合って面白い。 ただ、最後の大立ち回りは、映像にしたら面白いだろうけど、文章から映像が浮かばない俺には、やや無理があるように思えた。忍者は強いのか弱いのか分からんな。 あと前回も子供を人質に取られてるけど、今回も人質に取られるだけで殺されていない。忍者なのに結構甘いの…
『居眠り磐音 51』佐伯泰英 著 ついに最終回。 旅立ノ朝 居眠り磐音(五十一)決定版 (文春文庫 さ 63-151 居眠り磐音 決定版 51) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon ついに最終巻となりました。 思えばマンガ以外にこんなに長い連載を読んだのは初めてかも。小説で51巻まで、執筆期間も約15年というから、超超超大作だ。1巻からぐいぐいと物語に引き込まれ、あっという間読み終えた今、感無量以外の言葉が全く出て来ない。ああ、ついに読み終えてしまったか!と少し寂しく卒業みたいな気持ちである。 最終巻、磐音は豊後関前へと旅立った。家族を連れ十数年ぶりの帰郷である。急な豊後行きは父である国…
『居眠り磐音48~50』佐伯泰英 著 尚武館の復活。 白鶴ノ紅 居眠り磐音(四十八)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon この頃楽しく読んでいる長編大作。 残すところあと1冊。ついに田沼が倒れ、磐音たちの生活がいつもの日々へと変わりつつある。しかし田沼死しても磐音の前に追っ手が現れる。かつて出された磐音を亡き者にせよという命は未だ生きていた。 物語の終わり手前のこの3冊、どんどんと時が流れて磐音の弟子たちもそれぞれ所帯を持ち、士官が叶った者もあれば道場に残る者もいた。幼子だった磐音とおこんの子もすっかり大きくなり、すっかり子供らしさが抜けてきた。空也は12歳になるまで…
『居眠り磐音 42~44』佐伯泰英 著 弟子たちの未来。 木槿ノ賦 居眠り磐音(四十二)決定版 (文春文庫) 作者:泰英, 佐伯 文藝春秋 Amazon 今年に入りずっと楽しんでいるシリーズものの時代小説。全51巻までで残すところあと数冊となってしまった。 42~44巻までの3冊では、磐音は40代となり、弟子たちが20代後半へと差し掛かっている。おこんとの間に生まれた空也はそろそろ小学校へあがる歳、娘の睦月もかわいい盛りだろう。 20代後半の磐音と言えば、まさに豊後関前藩で悪事の毒牙に友を失くし、失望の中、江戸へ出て来た頃だろう。そして金兵衛のいる六間長屋で暮らし始め、金兵衛の紹介で両替商今津…
『居眠り磐音 45~47』佐伯泰英 著 終焉近し。 空蝉ノ念 居眠り磐音(四十五)決定版 (文春文庫 さ 63-145 居眠り磐音 決定版 45) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon 4月に入り時間の取れない日が続いている。しかし空き時間を見つけては読書時間を楽しんでいるのだが、記録する時間が取れないのが困ったところ。 一先ず最近楽しんでいる時代小説が残りわずかとなってきたので読み終えてしまおうと思っている。 本小説は時代背景として徳川吉宗、徳川家斉の頃の政治的背景が刻まれており、読めば読むほどくっきりと輪郭が浮かび上がってくるという不思議さがある。 42~44巻では吉宗の力がどんどんと…
この日の図書館巡りは終わりにしたつもりだったのですが、 立ち寄り予定の公園をキャンセルして時間ができたので、もう一つ寄ることに。 たくさんある千葉市の公民館図書室の中から、帰り道から外れないものを選び、カーナビの目的地に設定。 新興住宅地の中をクネクネ曲がりながら進んでいくと、着きました。 かなり古そうな公民館です。 図書館の入口前に、入室前の手洗いのお願い、なる掲示があり、洗面所の場所まで案内されています。 ここまでやっているのは珍しい。指示通り、手を洗ってから入室。大まかに言うと、壁際は児童書、絵本、 中央は文芸書中心の大人の本という構成です。文庫本コーナーは、先ほどの誉田図書室同様、やは…
『居眠り磐音 39~41』佐伯泰英 著 孫との対面。 秋思ノ人 居眠り磐音(三十九)決定版 (文春文庫 さ 63-139 居眠り磐音 決定版 39) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon ああ、ついにあと残すところ10冊ほどとなってしまった。 この3冊で江戸へ戻った磐音らの生活は定着しつつある。とはいえ、徳川家の傘の下で私腹を肥やす田沼一族は執拗に磐音を追い続けていた。そもそもなぜ磐音が終われるのか。それは佐々木道場を営んでいた亡き養父の存在がある。 佐々木道場は影に徳川家を支える目的で千代田の城の傍にて道場を営んでいた。多くの藩より剣を学ぶ者が通い、得た剣術は自然と徳川を守る盾となってい…
『居眠り磐音 36~38』佐伯泰英 著 和歌山での返り討ち。 紀伊ノ変 居眠り磐音(三十六)決定版 (文春文庫) 作者:泰英, 佐伯 文藝春秋 Amazon 51巻の長編も残すところあと少し。シリーズものは終わりに近づくとどんどんと寂しくなるので40巻手前のうちから読む速度をスピードダウンして、噛み締めるように読んでいる。 江戸の武士社会は現在の企業構造とはもちろん大きくことなるが、「組織」という意味では共通するところがいくつかある。もちろん時代小説を読んで感じることであるから、現代を生きる著者の意識の中にある企業組織の図が内容に反映している可能性もあるだろう。この33~35巻はまるで「島耕作…
『居眠り磐音 33~35』佐伯泰英 著 身を隠す。 孤愁ノ春 居眠り磐音(三十三)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon この頃続けて読んでいる作品。もう2/3まで読んだのね。 30巻目を過ぎて、急に物事が大きく動く。磐音の心を支える温かい人々たちが次々と磐音の前から消えて行く。ものすごく大きな喪失感がに突き落とされるのが33巻、34巻は悲しみを纏い、35巻は一条の光が差し始める前触れというところだろうか。 磐音には父が4人いる。生みの親である関前藩長老 坂崎正睦、尚武館を継ぐために養子に入った佐々木家の養父 佐々木玲圓、妻おこんの生みの親であり磐音の深川の長屋の大家で…
晩節遍路 吉原裏同心(39) (光文社文庫 さ 18-101) 作者:佐伯泰英 光文社 Amazon 根郷の遍路の展開などは、平岩弓枝さんの『新・御宿かわせみ』を思い出します。もうシリーズ終了でよさそうです。
『居眠り磐音 30~32』佐伯泰英 著 尚武館。 侘助ノ白 居眠り磐音(三十)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon Audibleの無料機嫌1か月の間にあれこれ聞いてみようと欲張っているせいか、小説を読む時間が減っている気がしないでもない。もっぱらビジネス関連の書籍を聴いていたせいか、小説を読むと気持ちがすーっと落ち着きその感覚が楽しい。 さて、この頃気に入って読んでいる本シリーズも折り返し点を過ぎ、ストーリーがどんどんと大胆になってきた。 磐音が佐々木家の養子となり、尚武館は安泰。穏やかな日々を過ごしている。磐音が江戸に来て以来の友人、竹村の娘が尚武館に奉公し奥を支…
『居眠り磐音27~29』佐伯泰英 著 若先生の日々。 石榴ノ蠅 ─ 居眠り磐音江戸双紙 27 (双葉文庫) 作者:佐伯 泰英 双葉社 Amazon この頃楽しく読んでいる時代劇のシリーズもの。気が付くともう折り返し地点を過ぎていた。 佐々木家の養子に入ってからの磐音の生活は剣術中心である。佐々木道場の若先生として指導をする他、道場の仕事も引き受けている。おこんも速水家へと養女に出てから佐々木家へ嫁ぎ、今や道場を支える立場となった。磐音の生活で最も変化があったことと言えば、深川に暮らしていた浪人時代とは異なり、南町だけではなく幕府からまでも頼りにされるようになった点が挙げられるだろう。もともと佐…