木内鶴彦さんが2024年12月に逝去したことをこの特集記事で知った。臨死体験を対談形式で語るネット動画を視聴した時、私の中にある死後の世界観が大きく変わった。 それくらい衝撃的で、腑に落ちた内容だった。 それは木内氏が子供時代に「危ない!」という声を聞いて、間一髪の所で難を逃れたエピソードだ。その時、周囲には誰もおらず、聞き覚えのない声だったと振り返っている。 その結末は、東野圭吾原作のドラマ「赤い指」で加賀恭一郎に向かって前原政恵が真っ赤に染まった手のひらを懸命に伸ばすシーンと、その理由が判明した時に受けた衝撃に似ていた。 それから私は東野圭吾の小説を買うようになったのだが、今回は木内氏の関…