みゆきに礼を言ってスマホを確認すると、普段どおりナチュラルな無表情のあかりと、緊張で無表情になった慶彦が写っていた。あかりは母親似だと思っていたけれど、こうしてみると自分ともなんとなく似ている。見た目は無表情でも、心のなかではちゃんと喜んでいる。(宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』新潮社、2024) おはようございます。上記引用のところを読みながら、初任のときに「先生、リアクションが薄すぎます」って言われたことを思い出しました。保護者に、です。船に乗っけてもらって、海釣りに連れて行ってもらったんですよね。それだけでもう、心のなかでは大興奮です。さらに、ビギナーズラックでカレイを3匹同時に釣り上げ…