先の衆議院議員選挙で、世襲議員の立候補に一定の制限を設けるべきという意見がありました。世襲が政治と金の問題の要因になっているとか、他の人々が議員になる機会が奪われるとか、理由はそんなところ。僧の世襲は国会議員以上に多く、後を継いで当たり前というレベルです。寺院を支える檀家さんたちも、住職に長男がいれば後継ぎだと決めつけますし、後継ぎ候補が決まっていないと気が気ではなくなります。そのため、世襲以外の一般人が僧になって寺院の住職になる機会はなかなかありません。 子に後を継がせたいと思うのは、親としては当然の感情と思います。自身が築いたり継承したりした価値を誰かに継がせるなら、愛しい我が子に継いでほ…