電車の中で読書をしていたときのこと。 ページをめくるたびに美味しそうな描写が現れて、気がつけばぐーっとお腹が鳴っていました。 恥ずかしいやら、微笑ましいやら。 そして、ひとつだけ確かなのは、「早く家に帰ってごはんが食べたい」という強い気持ちが湧き上がっていたことです。 小川糸さんの『あつあつを召し上がれ』は、まさに「食べることの楽しさ」がぎゅっと詰まった一冊。 あつあつを召し上がれ (新潮文庫 新潮文庫) [ 小川 糸 ]価格: 539 円楽天で詳細を見る 短編集なのに、どの物語にも共通して流れているのは、“ごはん”という大きなテーマです。 だけど、この本が描いているのは、ただの食事ではありま…