コンクリートや石材といった硬い物質を、まるでバターのように切り裂くダイヤモンドカッター。その代名詞ともいえる伝説的な製品「SDカッター」を生み出し、日本の建設・製造現場を半世紀以上にわたり支えてきたのが、三京ダイヤモンド工業株式会社です。電動工具の世界ブランド「HiKOKI(旧日立工機)」グループの一員として、その“切れ味”を担う同社の決算書には、自己資本比率91%超、利益剰余金21億円超という、驚異的なまでの財務健全性が示されていました。しかし、その同じ決算書に記されていた今期の純利益は、わずかに100万円。鉄壁の財務を誇る“切断の王者”が、なぜ利益なき戦いを強いられたのか。その決算書から、…