脳卒中は、脳血管の閉塞や破綻によって急性期障害を引き起こす極めて重篤な疾患であり、発症直後の迅速な対応が生死や機能予後を大きく左右します。脳卒中治療においては「Time is Brain(時間は脳である)」という概念が確立されており、発症から治療開始までの時間をいかに短縮できるかが至上命題となります。このような背景から、一般市民および医療従事者が脳卒中の初期徴候を迅速に識別するためのスクリーニング指標として開発されたのが「BEFAST(ビーファスト)」です。 血管障害の発生は突発的ですが、その背景には長年の動脈硬化や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病が深く関与しています。さらに近年では、血管…