表紙は雪の上に寝転がるギンコ。寒そうです。今回も不思議なお話が続きます。 「重い実」では冷夏で苦労する地域がある中、天災なのに豊作になる村が舞台です。土葬をする村ですがギンコは「抜けた歯」が気になる様子。実際には歯ではないのですがこれを利用することにより不老不死のような存在が生まれます。不老不死がからむ話ではめずらしくハッピーエンド。 「硯に棲む白」では仮死状態になる蟲が出てきます。蟲も仮死状態になるんだと感心しました。硯から解放されて霰を降らす蟲とか幻想的。 「眇の魚」では怪我をした幼少期のギンコが登場。子供の頃はヨキという名前で呼ばれていて意外でした。ギンコと同じ片目がなく緑色の目をもつぬ…