さて、私は福島県のとある市にある、田園地帯の残るどちらかと言えば俗に言う「田舎」(あまり今の人は使わない言葉かもしれない、「在の方」)に住んでいる者である。 どの程度田舎か、と言えば、未だ町内会でどこかご不幸事があると葬式の手伝いに駆り出される程だ。 それは即ち、昔、ご不幸があった家から墓場まで棺桶を担ぎ、さらに墓地を掘り土葬するための手伝いをするためであるからだ。 さて、今回、少々長ったらしい前置きを書いたのは、今回の閑話休題は墓地に関する話だからだ。 と、言うのも、実は私の住む家の近く、今は原っぱみたいになっている所があるのだが、実は、その場所をよくよく観察してみると、結構な数の墓石が横た…