本日2月28日は「利休忌」、日本の茶道史に燦然と輝く千利休(せん の りきゅう)の命日です。1591年(天正19年)のこの日、70年の生涯を閉じた茶聖の足跡と精神を振り返ってみましょう。 茶の湯の革命児・千利休 1522年(大永2年)、和泉国・堺の豊かな商家に生を受けた一人の男児がいました。幼名を田中与四郎と名付けられたこの子は、後に日本の美意識と文化に革命をもたらす偉大な茶人となります。 利休という名前、実はこれは本名ではありません!驚くべきことに、この広く知られた名は1585年(天正13年)に正親町天皇から与えられた居士号なのです。町人身分では宮中の茶会に参加できないため、特別に授けられた…