むかし昔の話である。 「命もいらず、名もいらず、もとより官位も金もいらぬ。プロレタリアート自己解放のために、プロレタリアート解放の『前衛党』建設のために〈献身〉しよう」と決意した多くの青年労働者が、「パルタイ」(=日本共産党)、あるいは「反日共系セクト」に結集した。 だが現実は、無慈悲で残酷だ。 家庭に入り込んで働く「家政婦は見た!」のように、5年、10年と〈活動〉をつづけるなかで、青年労働者は知ってしまう。 第一に、「パルタイ」(=日本共産党)、あるいは「反日共系セクト」には、「ビジョンがない。展望がない」。 コミュニズムとは、どのようなもので、それが何をもたらすのか、それによって社会問題が…