マルクスおよびエンゲルスの影響を受けた人々によって確立された思想体系。 弁証法的唯物論・史的唯物論・マルクス経済学・階級闘争論・社会主義の理論などからなる。 資本主義の発展法則を解明して、生産力と生産関係の矛盾から社会主義へ移行するのは必然的な結果であるとし、その社会変革は労働者階級によって実現されると説く。
Ⅰ.初期の社会主義思想 Ⅱ.フォイエルバッハの哲学 Ⅲ.ヘーゲルの労働観―主人と奴隷の弁証法― Ⅳ.商品と貨幣及び労働 Ⅴ.剰余価値説 Ⅵ.疎外 Ⅶ.物象化 Ⅷ.物神崇拝 Ⅸ.ヘーゲルの弁証法 Ⅹ.唯物論的弁証法 Ⅺ.史的唯物論 Ⅰ.初期の社会主義思想 社会主義の先駆者となったのは、フランスのサン・シモンやチャールズ・フーリエ、イギリスのロバート・オーウェンらの思想家たちである。 サン・シモンシモンはフランスの貴族階級の生まれであった。しかし、ルソーの影響を受けた彼は1775年4月19日から1783年9月3日までに起こったアメリカ独立戦争に参加した。シモンは社会のすべての成員が働く社会制度が作…
本物に触れたい ー『男爵山川先生遺稿』 令和三年四月三日(土)くもり 本物に触れたい ー『男爵山川先生遺稿』 令和三年四月三日(土)くもり はじめに 「マルクス主義は科学にあらず」 1.科学とは何か 2.天体力学の導入 3.海王星の予言に見る科学の特色 4.マルクス主義は科学か? 感想 はじめに 『男爵山川先生遺稿』(大空社、2012年。昭和12年の復刊)を読む機会を得た。 山川健次郎(1854-1931)は、会津藩士出身で、明治に入ってイエール大学に留学し、東京帝国大学の総長、貴族院議員、枢密顧問官になった人物である。兄の山川浩が著わした、幕末の会津藩や松平容保らの冤をすすいだ『京都守護職始…
日本資本主義論争 講座派マルクス主義日本共産党 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 日本資本主義論争(にほんしほんしゅぎろんそう)とは、1933年頃から1937年頃まで行われたマルクス主義に立つ歴史家・経済学者の論争のこと。広義には1927年頃から1932年頃まで日本共産党と労農派の間で行われた日本民主革命論争を含めていうこともある。日本の資本主義の性格について、講座派と労農派の間で激しく論戦が交わされた。いわゆる時代区分論の一つである。 概要 講座派マルクス主義日本共産党 マルクス主義には「原始社会→奴隷制→封建主義→資本主義→社会主義」という歴史発展五段階の法則…
『自然破壊と人間』です。 ―――マルクス『資本論』の真髄を貫いて考察する。―――― 3月12日から書店販売しています。
3月12日から書店販売を開始! 1 環境的自然破壊と階級的人間 「自然破壊」はさまざまです。原発爆発による放射能被害、森林伐採や森林火災、大水害などです。これらは、各国の権力者や資本家たちが経済を優先し拡大することで、ますます多様化と被害の深刻化を増やしています。例えば、2019年秋の台風による大被害をうけました。「予想を超える」強風と雨量によって相次いで河川の堤防が決壊し、多くの犠牲者と多大で広範な被害を受けました。二度とあってはならないことです。 筆者はこの事態をわれわれの問題として受けとめ、この事態に対決するという実践的立場に立って解明します。「異常気象」をエネルギー保存の法則を適応して…
■2021年2月21日。 最近、「学問の自由と民主主義のための現象学」という一文を、下記のブックレットの第6章として執筆した。 寄川条路(編)、稲正樹・榎本文雄・島崎隆・末木文美士・不破茂・山田省三・渡辺恒夫(著)『表現の自由と学問の自由―日本学術会議問題の背景―』(社会評論社、2021)https://www.shahyo.com/?p=8478 内容は、1年前にこのブログに書いた「現象学は学問の自由と民主主義の原理である」(2020/4/1)の文章に手を加えたもの。 ただし、その間の情勢の変化を踏まえて、出版社側の意向として、空きスペースで学術会議問題について触れるよう、著者校の段階で注文…
ユートピアだより (岩波文庫) 作者:ウィリアム・モリス,川端 康雄 発売日: 2015/04/16 メディア: Kindle版 本当は、「古い本」っつーことでアレクサンドル・ボグダーノフの『赤い星』を取り上げたかった。なのだけど、最初で最後の訳が出たのが1926年の大宅壮一訳(新潮社)だから、流石に本が売っていない。もはや近デジでタダで読めるようになっているからそれでいいのだが、僕はどうも画面上で読むというのが苦手で、全部印刷してみたんだがこれが莫大な量なもんで、結局読まずじまい。近く(これを書いた2018年当時)、共和国という出版社さんから出るとか出ないとかという話もあるが、とにかく『赤い…
昨2020年9月21日、ポーランド最大の石炭企業PGFの炭鉱労働者が、業界再編に対する抗議のために、作業終了後、坑内に留まり地上に戻ることを拒否した。この闘いは瞬く間に10炭鉱に拡大した。坑内1000メートルの深度でのストライキは高温で通気が悪く極めて厳しい闘いである、と言われている。脱炭素産業革命による石炭産業の再編・合理化に対する労働者の闘いである。 昨年ヨーロッパ諸国および中国は、脱炭素へと大きく舵を切った。その動きは無論昨年に始まったわけではない。2015年の国連総会において合意されたSDGsを一つの節目として、気候変動・気候危機に対する各国政府の取り組みの目標が設定されている。ハリケ…
実践的立場の歪み 百木の錯誤はまず次のところにある。 彼は、マルクスが資本制社会を否定すべきものとしてとらえ、その根底に労働の本質形態をつかみとり、「人間と自然の物質代謝」というようにこの労働の過程を明らかにしたこと自体に恐れを抱いているのである。「労働を介した人間と自然の一体化」を訴える思想がマルクス主義に内在している、このような労働観をもつ思想は「人間の複数性や活動の偶然性を取り逃がし許容せず全体主義的な性格を帯びていく」、と彼は考えるのである。彼がこのような言辞を吐くのは、おのれが生きている資本主義社会に何ら否定感もないがゆえであり、これを変革せんとするマルクスに怖れを抱いているからなの…
民主党が支配するニューヨーク州上院は、公衆衛生上の脅威と見なされた住民を、政府当局者の権限によってFEMA強制収容所に無期限に収容することを「許可」する法案を可決した。https://threadreaderapp.com/thread/1377681338359291904.html長年、懸念していたことが、いよいよ始まろうとしている。https://prepper.blog.fc2.com/blog-entry-540.html カオス理論における「ラプラスの悪魔」と堕天使ルシファー〈省略〉第三次世界大戦が起こるとすれば、核兵器は主力兵器として使われないグローバル・エリートたちは、中央銀行…
『誰も知らない靖国神社』 通いつめたり5年間 奥津裕美、月刊『記録』編集部 アストラ 2006/08 <究極の謎に挑戦 靖国に「英霊」は存在するか> <万一いなかったら大変だ!> <編集部による公式参拝><英霊は常駐していない!?> ・さて祭儀所を出てすぐ、英霊との遭遇について先生に尋ねてみた。 「本殿に上がる前と本殿から出てきたときに『Aちゃん』と呼びかけられました。英霊の叔父様でした。ご遺族の方の中には、英霊が呼びかける声を聞きとれる人も多いのではないでしょうか」 う~ん、やっぱり英霊はいるというのか。 ・「通常の神社では、天からシャワーのように御霊が降ってきてサッパリします。でも、ここで…
勉強にはふさわしい時期がある気がします。私は学生時代にちっとも向学心が旺盛ではなく、大学では法学部でしたが、映画研究会に所属し、映画を見たり、芝居の戯曲を読みふけったりと、専攻とは無縁のことばかりしていました。政治にも経済にも関心がなく、完全なノンポリ学生でした。その私が一度だけ、本気で法学部出身者らしいことに目覚めたのは卒業して24年後の冬でした。私はフランスから帰国して日本で特定秘密保護法という法案が可決されそうになっているのを知りました。この法案は「知る自由」を奪うのではないか、それは国民にとっての脅威であると同時に、報道関係の仕事をしている私たちの自由をも奪うのではないか、と非常に強い…
アウンサンスーチーの非暴力主義 いまミャンマーで展開されている非暴力闘争に大きな衝撃を受けている。軍政を何としても倒したいとする人々の意志の力と、死をも覚悟した厳しい姿勢に圧倒される。AFP通信によると4月11日の時点で700名以上もの市民(幼い子供を含む)が殺害されたというが、それでも人々はひるまない。1988年の民主化闘争の際には1000人をこえる死者を出したと言われている。市民の多くが、軍政を倒すためには、同程度の犠牲はやむを得ないと考えているのだと思われる。それにしても軍が人々の頭を狙って撃つのは許しがたい。かつてアウンサンスーチーの闘いを描いた《The Lady》という映画を観た時、…
前おき 2020年に色々あって小西遼生さんにハマった。 konishiryosei.com 好き。 過去作を追う内にこんなものを見つけた。 keitahaginiwa.com バナナ????何か全然わからないけどやばそうなことは分かった。 テレビでちらっと歌っていた松下洸平さんの声がとてもきれいで、声の相性の良さというのは大層気になる。買った。 ミュージカル『スリル・ミー』ライヴ録音盤CD・松下洸平×小西遼生 アーティスト:演劇・ミュージカル メディア: CD で、 4月7日18時公演 松岡広大×山崎大樹ペア(以下松山ペア) 4月9日13時公演 田代万里生×新納慎也ペア(にろまり) 4月9日1…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ バイデン大統領と菅首相は実は中国問題で決裂!? 陰で日本を動かしている親中国派・媚中派。 ・ ・ ・ 2021年4月16日11:17 産経新聞「尖閣周辺に中国船 63日連続 尖閣諸島。手前から南小島、北小島、魚釣島=沖縄県石垣市(鈴木健児撮影) 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で16日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは63日連続。 第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のような…
中村雄二郎は1967年に中公新書の1冊として『哲学入門 生き方の確実な基礎』を世に出した。この時期の中村は制度論と情念論の統合というテーマと格闘していたが、まだ解決の糸口を見つけられていなかった*1。『哲学入門』は中村にとってのいわば「悪戦苦闘のドキュメント」の1つだと言える。中村自身も同書を「気持ちの余裕がまだ私になく、自分の思いをあれもこれもとしゃにむに書き込んだ」「読者のことなどお構いなしに自分のために書いている」などと評している*2。後年の中村の著作に比べると読みにくい作品ではあるが、中村の思索の歩みを追う上で外せない著作なので、いつものようにメモを取りながら読んでいくことにする。なお…
脱成長は資本主義システムに取り入れることができるのか? 実質的にすべての公的な議論で繰り返される疑問は、脱成長が資本主義と両立するかどうかということである。一部の批評家、より具体的にはアナキストとアタックの運動は、彼らが資本主義と根本的に自由放任主義システムの属性にラベルを付けることなくグローバリゼーションと成長を糾弾するので、成長に反対する人たちが資本主義的搾取と折り合いをつけることを非難している。 Paul Arièsは、「Jean-Marie Harribeyによると、脱成長のアジェンダにはいくつかの欠陥がある」と指摘している。資本主義を捨てずに無制限の脱成長を追求すること、資本主義が唯…
中国人は「悪い」歴史を広めている人々を報告するように促された 2021年4月17日マッシモイントロヴィーン 2021年の党史キャンペーンの一環として、市民は、CCPが承認していない歴史を教えたり漏らしたりする可能性のある「歴史的ニヒリスト」をスパイするために動員されています。 マッシモ・イントロヴィーン 党史動員会議。出典:中国中央政府。 これらの日に中国のメディアを支配ワンキャンペーンと少し海外で知られているが立ち上げた「党史研究」の動きであり、習近平は、この100で第中国共産党(の-anniversary年CCP)。私は苦い冬のキャンペーンの主な特徴と、歴史を支配する人々が国を支配するとい…
■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■ (2021/4/17) ・ネット情報によると、(JIJI.com 2021/4/17) 世界の死者300万人超 変異ウイルスで感染者増加―新型コロナ 「米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、新型コロナウイルスによる世界の死者が日本時間17日、300万人を超えた。昨年9月末に100万人、今年1月中旬に200万人を超え、それから約3カ月でさらに100万人が亡くなった。米CNNテレビ(電子版)によると既に170以上の国・地域でワクチン接種が始まっているが、ワクチン入手をめぐる国家間の格差が解消されていない上、変異ウイルスの感染者が急増しており、…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 孫文の業績は、個人の物語であって偉人の伝記ではない。 ・ ・ ・ 中国共産党によるウイグル人・チベット人・モンゴル人・少数民族に対する非人道的ジェノサイドの端緒をつくったのは、孫文であった。。 ・ ・ ・ 中国には、民族主義で証明する中華民族は歴史的に実在しない。 ・ ・ ・ 日本が正しい歴史を取り戻し正常な国に立ち返るには、嘘八百に近い美談で表面を塗り固められた「孫文物語」を破棄する事である。 ・ ・ ・ 中国の静かな侵略とは、中国人移民が多数派となった土地は全て中国の土地となり…
www.youtube.com 「正統性」を欠いた「正当性」は混乱と虚無と軽蔑しかもたらさない。不正な前代未聞の詐欺選挙クーデターで選ばれた大統領には政治生命は持たない「死人」である。一説にはトランプ得票数は7500万票で、バイデンは3500万票であったと言われている。 前代未聞の不正をして大統領になったら、同盟国のどこも「盟主」とみなさない。軍も民も心から従わない。分断しか生み出さない。この簡単な事実を愚かなバイデン一派はまったく理解していない。詐欺師が「調和」や「協力」を呼びかけてもむりである。 バイデンはうっかりと「巨大な詐欺組織が選挙を支援している」と言ってしまった。バイデンは自分が正…
Emmanuel Todd : ≪ Les inegalites n'augmentent pas dans l'ensemble ≫ 動画 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=0SH9YJfdE78 Emmanuel Todd:From dechristianization to ideology E.トッド著/21世紀フランスの階級闘争 (未邦訳) LES LUTTES DE CLASSES EN FRANCE AU XXIE SIECLE (SCIEN HUM (H.C)) ●基本説明 Macron et les Gilets jaunes o…
「経済」5月号について、俺の説明できる範囲で簡単に紹介します。 http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/ ◆随想『トランプ後のアメリカのこと』(岡田則男) (内容紹介) 「トランプが辞めてよかった」が ◆コロナの蔓延 ◆人種、民族問題の激化 ◆宗教マイノリティ(イスラムなど)、性マイノリティ(LGBT)への差別 ◆温暖化防止協定からの脱退、イラン核合意の破棄 ◆常軌を逸したイスラエルびいきの外交 などといった「トランプの負の遺産」をどこまでバイデンが清算できるかは「今後の様子見」という話です。 世界と日本 ◆中国全人代、香港問題が焦点(平井…
敗北の宣言 「中国=ネオ・スターリン主義」論の破綻 『新世紀』三一二号(二〇二一年五月号)において、「革マル派」官僚どもは、現代中国論について、さらに〈反帝・反スタ〉世界革命戦略をめぐる〈論争なき〝論争〟〉(註1)において、わが探究派に完敗したことを事実上認めたと言える。 「長江万里」名の論文「経済危機ののりきりと専制支配強化に狂奔する習近平 ――中国共産党五中全会の示したもの――」の次の一文に、そのことは端的に示されている。――「「社会主義市場経済」という、マルクス主義の観点にたつかぎり絶対になりたたない概念を捏造して中国経済の資本主義的改造を正当化したのが、彼らネオ・スターリン主義者どもだ…