作家、インディペンデントキュレーター。1962年7月14日生まれ。 mahaの名でケータイ小説も執筆している。 関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒。 伊藤忠商事株式会社、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て独立。「カフーを待ちわびて」で第一回日本ラブストーリー大賞受賞。 2012年、「楽園のカンヴァス」で第25回山本周五郎賞受賞。第147回直木賞候補になっている。
楽園のカンヴァス
カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
原田マハ公式ウェブサイト マハの展示室
永遠をさがしに原田マハ河出文庫2016年2月20日 初版発行2023年5月30日 7冊 発行*本書は 2011年11月 単行本 として小社より刊行されました。 何かでタイトルを目にして、マハさんの本だけれど、読んだことないような気がしたので、図書館で借りて読んでみた。 原田マハ: 1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。2005年『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞。 大好きな作家だけれど、まだ、古い本で読んでいないのがありそうなので、そのうち全作品制覇したい、、、、。 裏表紙には、…
著者:原田マハ 出版社:新潮文庫 発売日:2018年7月1日(単行本は2016年) ページ数:510ページ 表紙:パブロ・ピカソ《ゲルニカ》 20世紀を代表する絵画、ピカソの〈ゲルニカ〉。国連本部のロビーに飾られていたタペストリーが、2003年のある日、突然姿を消した。誰が〈ゲルニカ〉を隠したのか? ベストセラー『楽園のカンヴァス』から4年。現代のニューヨーク、スペインと大戦前のパリが交錯する、知的スリルにあふれた長編小説。 書評:暗幕のゲルニカ 『暗幕のゲルニカ』は、原田マハという作家を象徴する一冊である。物語の表層は、「綺麗事」と言える。ピカソの《ゲルニカ》を、反戦のシンボルとして都合よく…
著者:原田マハ 出版社:幻冬舎 発売日:2022年10月26日 ページ数:192p 原田マハが日本全国の11の美術館を巡り、ミレー、モネ、ルソー、セザンヌ、ウォーホル、東山魁夷、草間彌生などの18の絵と画家と対話しながら、自らのアート鑑賞術を語る一冊。WOWOWで放送された「CONTACT ART」の書籍化。 この本は装丁も素晴らしく、カバーをとった状態も美しい。 濃いブラウン地に金の箔押し。美術書や古典的な西洋画集を思わせる伝統的で格調高い雰囲気が良い。 書評 原田マハはアートは「わたし」のものでも、「あなた」のものでもなく、「わたしたち」のものだと言う。この「わたしたち」に、原田マハの本が…
誰かにとっては孤独に見え、つまらない人だとしても、別の誰かにとってはかけがえのない、大切な人であったりする。 あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫) 作者:原田マハ 講談社 Amazon この本の主人公は独身の中年女性たちだ。やりがいのある仕事にまい進し、親との死別を経験したり、親の介護に直面する中で、ふと、独り身であることを不安に思ったりする。疎遠だった親や友人のことを改めて振り返るとき、みなそれぞれの形で誰かを愛し、苦難の時を過ごし、人生を送っていると知る。 この本の好きなところは、独身と既婚を比べていないところだ。登場人物にはどちらも出てくるし、結婚することを親に期待されている人もいる…
著者:原田マハ 出版社:文春文庫 発売日:2018年4月10日(単行本は2015年) ページ数:183ページ 表紙:アンリ・マティス《ダンス》 マンハッタンにあるモダン・アートの殿堂、ニューヨーク近代美術館(MoMA)。アンドリュー・ワイエス《クリスティーナの世界》、パブロ・ピカソ《アヴィニョンの娘たち》《ゲルニカ》などの絵画をめぐり、アートを愛する人の夢や苦悩、人生の決断を描いた5つの短編集。 1. 「中断された展覧会の記憶」 2. 「ロックフェラー・ギャラリーの幽霊」 3. 「私の好きなマシン」 4. 「新しい出口」 5. 「あえてよかった」 書評 原田マハの最高傑作のひとつ。劇的なドラマ…
あらすじ 天才的なファッションセンスを持つ転校生・ビートが、冴えないクラスメイトたちを巻き込み、ファッションの力で彼らの「ポテンシャル」を引き出していく青春物語。いじめられっ子を大変身させたり、仲間たちと協力して学園祭でファッションショーを成功させ、ついには高校生ブランドを立ち上げてプロの業界へ挑んでいきます。ファッションを通じて成長する姿を描いた爽やかな小説。 YA。まあまあかな。 冒頭は典型的すぎる設定に、これは苦行になるかも、と思いました。 とある高校。クラスのカーストの頂点に居る美人モデル、いじめられっ子(というかパシリ)。そこに突然現れるファッションセンスにあふれる転校生。こいつがイ…
柚木沙弥郎さんの作品を見にいった五月のお出かけ そこにはリトグラフ作品もいくつか展示されていました。 hapo-mina.hatenablog.com それらを印刷したのはパリにある リトグラフ工房「idem」で、 その様子が動画や写真で紹介されていました。 なぜか、パリでその工房を訪ねたことがあるような既視感があります。 かつてパリに行ったことがあってもその工房を訪ねたことはありません。 ・中庭がある ・ピカソやマチスの作品もここで印刷された ・版画家だけでなく多くのアーティストが集った そんな説明を読んでいたら、はたと思い当たりました。 少し前に読み終えた 小説の中にこのリトグラフ工房id…
私は食にあまりこだわりがなく、旅行に行っても、テキトーなところでご飯を食べてしまい、最悪、ジャンクフードやチェーン店ですますことが多い。 今回読んだ本は、食べることが好きであるらしい原田マハさんの書籍で、旅先で食べた美味しいものや、食べるものに対して持っているマイルールが記載されている。 私は読んで反省した。もう少し旅先で「食」にこだわりを持った方がいいのではないかと。 書籍で紹介されていたのは、どこのお店、何の料理、というよりかは、マイルールに即して発見した名店や料理、といった方向性が多い。 作品に関連するところ、たとえば「でーれーガールズ」の岡山、「たゆたえども沈まず」のアルルなど、その地…
著者:原田マハ 出版社:新潮文庫 発売日:2020年1月1日(単行本は2016年9月) ページ数:133ページ 原田マハ『デトロイト美術館の奇跡』は、財政破綻したアメリカの都市デトロイトで、市の資産として売却の危機にあった美術館の名画を守るために、市民や団体が立ち上がった実話をもとにしたフィクション。芸術と社会のつながりを深く掘り下げた社会派小説であり、美術作品を「守るべき財産」としてではなく「生きた文化」として描く。 あらすじ アメリカ・ミシガン州デトロイト。かつて「自動車の街」として繁栄したこの都市は、リーマン・ショック後の経済破綻により、2013年にアメリカ史上最大の市の財政破綻を迎える…
以前の本便りからずいぶん経ってしまいましたが、ご主人様はあれこれと読書をなさったようですよ。 まずはご紹介! 「楽園のカンヴァス」原田マハ 著 画家アンリ・ルソーの一枚の絵を巡る小説です。これは本物か?あるいは贋作か? 美術の歴史を含めて、ピカソまで登場するハラハラドキドキのミステリーでもあります。実に素晴らしい力作で只々感嘆致しました。 面白かったです。作者は素晴らしい!是非、おすすめです。 「本日は、お日柄もよく」原田マハ 著 同じく原田マハ氏の小説です。結婚式から始まり結婚式で終わるハッピーなサクセスストーリーです。無力な一人の女性が一人前の女性になるために奮闘するのですが、実社会であり…