今日はちょっと時間が空いたから、なんとな〜く足が向いたのよ、駅前の古本屋さん。 普段は通り過ぎるだけなんだけど、今日はなぜか「ちょっと寄ってみようかな」って気分だったの。この“なんとなく”って、たまに人生の宝に出会うサインなのよね。 店内に入った瞬間、ふわっと鼻にくる古本の香り。あれ、嫌いじゃないのよ。ちょっと湿気っぽくて、でもどこか懐かしい。紙と時間が混ざり合った匂いっていうのかしら。静かに流れるBGM、古びた棚、まばらな照明…なんだか“本の隠れ家”って感じで、心が落ち着いたわ。 文庫コーナーを歩いてると、昔読んだはずなのに内容を忘れたタイトルに再会したりして、「また読んでみようかな」って手…