下村敦史 「同姓同名」下村さんの作品で題材が面白そうな作品があったので読んでみました。 少女を惨殺したのが少年だったので実名が出なかったのだが、SNSにて「大山正紀」であると拡散されてしまう。その影響はすさまじく、同姓同名の人々が実生活で嫌がらせや拒絶を受けるようになる。月日が経ち犯人の少年が刑期を終えたことで再び「大山正紀」が再燃したことを期に、同姓同名の一人が「大山正紀同姓同名被害者の会」を立ち上げる。なんとか状況を打破するために本物の犯人を見つけ出そうとする、というお話。 名前をテーマにしたミステリー小説です。同姓同名を利用した色々な仕掛けが見所です。常に何かしらの仕掛けがある上で物語が…