一言感想:女性スナイパーの視点で描かれる戦争の空虚さと、映画のようなスピード感を味わいたい時に読む本 本屋に行った時に多くの煽り文句と共に平積みされていたので、思わず手に取った。煽り文句に負けず劣らず、とても満足のいく読後感だった。 まずは、Amazonからの紹介文の引用から。 モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを…