第二次欧州大戦の東部戦線で行われた、ドイツ第三帝国*1とソヴィエトとの一連の戦い。「スターリングラード攻防戦」や「レニングラード包囲戦」が有名。第二次世界大戦のメインステージ中のメインステージにあたる。
*1:および中小枢軸国
*2:赤軍の反攻作戦「ウラヌス」（ウラン）によって独第六軍を包囲する。救出作戦「冬の嵐」は失敗、第六軍降伏。コーカサスの独軍は辛うじて撤退に成功
*3:赤軍の攻勢をマンシュタインが「後手からの一撃」により粉砕。以後泥濘による停滞期に入る
『Across the Bug River: Volodymyr-Volynskyi 1941』（VUCA Simulations）は、ドイツ軍南方軍集団の担当戦区の中の一部、ヴォロディミル=ヴォルィンスキーでのバルバロッサ作戦開戦からの数日間を題材にした作戦級ゲームです。ゲームスケールは次のとおりです。 1ヘックス:2.2キロ 1ターン:8-16時間 1ユニット:大隊規模（AFV等は中隊規模） 大隊規模ということではMMP社のBCS（Battalion Combat Series）がありますが、比較するとBCSのスケール感とかなり近いです。 BCSの標準的なスケール*1 1ヘックス:1～1.…
小説「同志少女よ、敵を撃て」を読んだ際、第二次世界大戦中に女性狙撃手が戦場に駆り出されていたことを知りました。 二度と繰り返してはならない戦争であり、目を伏せたくなるような歴史です。 しかし、この小説に出会い、戦場に行くのは男性であるイメージを覆され、一人の実在した女性狙撃手「リュドミラ・パヴリチェンコ」に興味が湧きました。 そして今回は、彼女について調べて、簡単にまとめてみました。 どうぞ、ご覧ください。 また、彼女は「同志少女よ、敵を撃て」にも登場します。こちらも一読してみてください。 tsunami-pass00.hatenablog.com 1. リュドミラ・パヴリチェンコとは？ 2.…
まずは、あけましておめでとうございます。 2024年も細々と忘備録がわりに綴っていた読書感想文ブログですが、本年も細々と、しかし着実に読書を続けたく思っております。私です。 ということで、お正月も過ぎましたがギリギリ昨年中に読み終わらなかった今回はこちら↓ 「同志少女よ、敵を撃て」著・逢坂冬馬 年内に読み終わりそうで結局間に合わず、新年1日に読み終わりました。 こちら、知る人ぞ知る超有名作品ですが、文庫待ちしておりました…ハードカバーや単行本は値段的に手が出せない貧乏人です😇 12月に文庫化されたので速攻で買いに行きました。 文庫でもこの厚さになると（約600ページ）1200円くらいしますが、…
2024年8月、独ソ戦の激戦と硝煙の地、クルクスが再び戦闘の場となった。 歴史は繰り返すというが、雄大なユーラシア大陸の平原では地上戦が悪夢のように何度も諸民族を襲う宿命なのだろうか？ 鋼鉄の嵐が大地を吹きわたり不運な民の血肉が土に入り混じるのか？ 呪われた土地ではないか！ クルスク大戦車戦: 独ソ精鋭、史上最大の激突 (第二次世界大戦文庫 10) 作者:ジェフレー ジュークス サンケイ出版 Amazon 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書) 作者:大木 毅 岩波書店 Amazon
「死ぬまでにプレイしておきたい / プレイしておけ」という作品リストがあるそうで、その一作「Ukraine'43」（GMT Games）を対戦しました。 前の記事では、第1ターン最初のソ連軍の攻撃によりドイツ軍の戦線が、ハリコフ北方で大きく突破されたところまでを紹介していました。今回はその続きになります。 ※ 前記事で「スミ Sumy」と書いていた都市は、ウィキペディアによると「スームィ」と日本語表示されていますので変更します。現在進行中のウクライナ戦争にてまたスームィは戦場となったようです。 プレイ 戦況（第1ターン：ソ連軍プレイヤーターン終了時） 第1ターン：ドイツ軍プレイヤーターン 第２…
『２０世紀少年』を１５巻まで読んだんだけど、なにがスゴイって、作り込みが神であること。多分、最初から展開が決まっているのだろう。「あ、だからあの時！」というのが多々あって仕込も細かい細かい。読み返したらあちこちにこういうさりげない伏線が散りばめられていて、こんな長編でそれができるというのが凄すぎ。 天才さんって二通りあると思うんだけど、ジョジョの荒木さんとか鳥山さんはインスピレーションで描くから自分が描いたものを時々忘却する。荒木さんの「あぁ、そんなのあったね」とか、鳥山さんが自分が描いたキャラが人気投票に上位に入った時に「誰だっけ？」と言ったとか…。 浦沢さんはそれと真逆のタイプ。読む側の心…
（コロナ禍前の話） 「ソ連」の影響が残る国、モルドバ。 そのモルドバに滞在中、5月9日がやってきた。 安宿の部屋にはテレビが置かれており、そのテレビを点けると、 赤の広場でパレードが行われていた。 対独戦勝記念日だ。 独ソ戦は、大きな大きな犠牲のもとに戦われた。 誰しもが、戦争なんて止めればいいのにと思うだろう。 しかし、その戦争は行われた。 そして、現在進行形で戦争が行われているし、 同時代の人は、今現在、誰もそれを止められないのだ。 bp-en.hatenablog.com 泊まった宿 このテレビで戦勝記念日のパレードを見た モルドバの市場 モルドバの街角で
同志少女よ、敵を撃て 作者:逢坂 冬馬 早川書房 Amazon ＜あらすじ＞ 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やが…
IED（国際通信社）より再販されたビッグゲーム「OPERATION TYPHOON」を2日間・4人で対戦しました*1。1日目はルール確認＋練習プレイ、2日目に向けての準備を実施し、2日目に対戦本番という段取りです。 ゲームの背景 1日目 初期配置 天候の話 第1ターン 第２ターン 第3ターン 感想戦 ゲームの背景 ゲームタイトルになっている「タイフーン作戦」は、モスクワ攻略を目指し、1941年9月末にドイツ軍が発動した攻勢作戦です。破竹の勢いで侵攻したドイツ軍もこの頃にはかつての勢いはなくなっています。戦力の減少と補給の不足により、11月初頭で攻勢限界に達し、いったん進攻が停止します。その時点…
IED（国際通信社）より再販されたビッグゲーム「OPERATION TYPHOON」を2日間・4人で対戦しました。 「独ソ戦」開戦以来はじめて迎える冬が近づく1941年11月、モスクワを目指したドイツ軍による最後の攻勢作戦の作戦名を冠した本作は、ユニット総数800個・フルサイズマップ３枚というボリュームのビッグゲームです。 本作がSPI社から発売されたのが1978年で、1988年に日本語ライセンス版がホビージャパン社から発売されました。 当時から「プレイ可能なビッグゲーム」として人気を博していましたが、発売から数十年が経過し、絶版名作ゲームとしてオークションで高値取引されるようになって長い間経…
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