シネマヴェーラ渋谷で「失われた週末」が上映されていたので見てきました。ビリー・ワイルダー監督の1945年のアカデミー賞作品です。物語は、断酒中のアル中男性が主人公。彼の兄は、週末、弟の気晴らしにと田舎への旅行に連れ出そうとします。しかし、彼は兄や恋人の目を盗んで酒場に行き、気がついた時には汽車の時間は過ぎており、失望した兄は彼を置いて一人で旅行に発ってしまいます。この映画では、街に残った主人公の週末の出来事。アルコールに思考も行動も支配され、酒代欲しさに盗みをはたらき、アル中治療施設に隔離され、そして絶望の中で最後の選択の実行を試みる、アル中の地獄がこれでもかと描かれます。昔の映画は映像の派手…