次の日の朝、意を決して、わたしは義母のため、煮物を作ることにした。 じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど、義母が好きだった野菜を、鰹節と昆布の出汁で煮る。 普段より明らかに丁寧に作っている。 なぜだろう。「嫁スイッチ」があるのか。 味付けは甘めに。義母の好みなのだ。 ちゃんと覚えているものだなあ、と思う。 以前と違って、義母は腹の立つようなことはもう言わない。お陰で穏やかでいられる。 姑がモノを言うところから、嫁姑問題が起きるのだ。 それにしても、良いことをしていると思うと気分が良い。 煮物と味噌汁、おいしそうにできた。 あとは夫が、食事のときに、ミキサーをかけて、食べさせてくれる。 わたしのお昼…