「そろそろこの子も年だから」──その言葉に、少しだけ胸がざわついた ある日、近くの公園で、2匹の犬を連れて歩く人を見かけた。 1匹は白髪まじりの顔でゆっくり歩く老犬。 もう1匹は、大きな体で元気いっぱいに跳ねまわる子犬。 リードはそれぞれの力に引っ張られて、 飼い主さんの手の中でピンと張ったり、たるんだりしていた。 飼い主A:「もう古いから新しいの飼ったんだよ」 そう話す声は、どこか明るくて、でもその分だけ、 心にふと引っかかるものがありました。 どこか使い終わったもののように感じたからです。 もちろん、犬を飼う理由も、どんなタイミングで迎えるかも、その人の自由です。 長く一緒にいた犬が年老い…