だいたいで、いいじゃない。 (文春文庫)作者:隆明, 吉本,英志, 大塚文藝春秋Amazon 97年から2000年にかけて四回行われたふたりの対談をまとめたもの。扱われているのは、エヴァンゲリオン、宮崎勤、宮台真司、江藤淳、オウム真理教などなど、まさにあの頃を代表するようなトピックたちで、20年以上経ったいま読んでみると、なんだかずいぶん懐かしい感じがしたのだった。 対談ではあるけれど、だらだらとした語りが何度も繰り返されがちで、正直、読んでいて退屈してしまうところも多くあった。たとえば、大塚がエヴァンゲリオンと庵野秀明について延々と自説を開陳するのに対し、吉本は、「ああ、そうですか。いや、そ…