山口尚『人が人を罰するということ:自由と責任の哲学入門』ちくま新書 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 読みごたえのある本であった。 『格差という虚構』以来、ちくま新書では個人的に最高と思える本であったように思う。 端的に文章が非常に読みやすく、かつ無駄のない理路整然した本であった。 当ブログは有り難いことに、数字をみる限り徐々に読者( ≒ アクセス数)が増えている。 本書の内容を全て要約することは著作権の問題に抵触する恐れがあり、本書の売り上げを下げてしまう可能性はゼロではないので、敢えて結論を書かず、問いかけるかたちにまとめあ…