話題の映画「オッペンハイマー」が上映中である。原爆の父と呼ばれる人物についての映画を観るのは、ちょっと複雑な気持ちがあった。でも、この夏の話題作でもあるし、つい観てみる気になった。チューリッヒに出て行く用事もあったし。 監督が「インターステラ」のクリストファー・ノーランというくらいで、俳優も含めて予備知識も何もなしに映画館に行ったら、なんと3時間近くの長い映画だった。また、構成が複雑で、話の進行が時系列に沿っていないので、事情を飲み込むまではちょっと戸惑う。特に、英語でドイツ語字幕となると、私には尚更だ。普段は英語を使っていないし、アメリカ英語になると全部は聞き取れないから、どうしても字幕を追…