(つづき) 厚労省から送られてきた祖父の軍歴を経時的に見ていきたい。 20才になり、約一か月半後にあたる、 「明治44年12月1日、海軍五等木工ヲ命ス」 という記載がみられる。 西暦1911年である。 日露戦争は、明治三十七八年戦役ともいわれ、これが1904年2月6日から1905年9月 5日までであり、祖父は日露戦争には参加していないことがわかった。 その後、第一次世界大戦は、大正3年(1914年)9月28日にはじまるため、この大戦がはじまる2年半ほど前に、海軍に入っていることになる。 そろそろ、ヨーロッパでは第一次世界大戦への、きな臭さが世相にあらわれている時期ではないかと想像する。 この明…